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50代のファッショントレンド記事に考えるデジタル世代の広がりへの対応
【今日のポイント】
シルバー世代がファッション業界でも注目され始めているとの記事を目にしましたが、
その背景の一つには、この世代にもスマートフォンの利用などデジタル化が進んでいることがあるのではないかと思います。
ファッションに限らず、ユーザー側、サプライヤー側双方にデジタル化が及ぼす影響とその相互作用を見ながら対応していく必要性もまた、増してきていると改めて感じた次第です。
1.50代のファッショントレンドにも注目?
以前、『私の愛聴ポッドキャストのご紹介(1)(1日5分ビジネス英語)』https://note.com/nobu_g_smb/n/n0ea7fd752f22 でもご紹介し、時々本ブログでも引用させていただいている、1日5分ビジネス英語( https://matt-english.com/category/podcast )での先月2025/1/23に以下の記事が掲載されていました。
『トレンド50代からのファッション Trending: Fashion for the 50-plus』
コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーと、ファッション業界メディアのビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion:BoF)が発行している調査報告書『State of Fashion 2025』の内容から、
今までファッション業界が流行の現在と将来を把握・予測するうえで重視してきたミレニアル世代とZ世代だけでなく、「シルバー世代」(50歳以上)の世代の消費者としてのポテンシャルが注目されているというもので、
この内容は、The Business of Fashion(https://www.businessoffashion.com/)のサイトの記事(https://www.businessoffashion.com/articles/retail/the-state-of-fashion-2025-report-silver-generation-consumer-cohort-older-shopper/)でも目にしましたが、
以下の「コトラーのマーケティング5.0」などでも指摘されている、社会的文化的環境と生活経験の違いによって生じる世代間ギャップへの対応について、
「シルバー世代も含めたネット利用の普及とAIも活用した健康面での改善などが市場の変化を加速して企業活動に大きな影響を及ぼしている」と改めて認識するとともに、
「消費者のニーズや行動、それらへの対応について、世代間のギャップだけでなく、世代間の共通点もデジタル化によって広がりつつある」のではないかと感じた次第です。
『コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略 Kindle版
フィリップ・コトラー (著), ヘルマワン・カルタジャヤ (著), イワン・セティアワン(著), 恩藏 直人 (翻訳), 藤井 清美 (翻訳) _2022/4/20』
2.デジタル化の影響の広がり
上記のファッション市場の変化に関する記載を読むと、
シルバー世代がファッション業界でも存在感を増しているのは、この世代でもスマートフォンを始めとするネット利用が進んでいるため、
シルバー世代もファッションなどの情報に接しやすくなっているというユーザー側の事情と、業界側もシルバー世代のデータを集めやすくなっていることが要因の一つではないかと、
最近のAIを用いたファッションその他のマーケティングにおける流行予測などの記事からも推測しています。
また、世界全体としては、高齢者の活動範囲は広がっているものと、健康関連の研究の進展による健康寿命を伸ばす取り組みや、世界的な人手不足に対する各国の対応などの記事からも感じています。
前述のコトラーの著作や、
先日のブログトピックス『「H2Hマーケティング」と「ブラックマーケティング」に感じる「人間理解」が欠けたときのリスク』でご紹介した、『コトラーのH2Hマーケティング 「人間中心マーケティング」の理論と実践』でも語られているデジタル技術の発展を背景の一つに持つ人間中心のマーケティングなど、
テクノロジーや消費者の価値感や活動状況の変化を把握し、柔軟に対応する必要性が高まっていると改めて思いました。
『コトラーのH2Hマーケティング 「人間中心マーケティング」の理論と実践 Kindle版 フィリップ・コトラー (著), ヴァルデマール・ファルチ (著), ウーヴェ・シュポンホルツ (著), 鳥山 正博 (著), 大坂 裕子 (著), 石丸 由紀 (著)』
3.ユーザー側、サプライヤー側双方のデジタル化をかけ合わせて考える
今後も、AIや仮想現実などのテクノロジーを利用したデジタル化は、ユーザー側と、サプライヤー側双方の行動に大きな影響を及ぼしていくことは間違いないところですが、
ユーザーとサプライヤーの双方の変化は相互に影響しながら進んでいくため、それぞれの変化を個別にみるだけでなく、その影響をかけ合わせて考えることも、また必要ですね。
ファッションに限らず、幅広い分野で、現在の自分の立ち位置だけでなく、他のステークホルダーの立ち位置からみた、デジタル化の影響を把握し、かつそれらの相互影響を見て、その対応を検討・実施していかなくてはと改めて感じた次第です。
【今日のまとめ】
・ファッション業界において、若い世代だけでなくシルバー世代の存在感が増していると業界誌なども報じている
・上記の背景には、スマートフォン利用などのデジタル化により、シルバー世代もファッションに関する情報を得るとともに、企業側もこの世代のデータを取りやすくなっていることが背景の一つではないかと推測している
・ユーザー側、サプライヤー側双方のデジタル化による変化は相互に影響しつつ進むため、双方の動きを把握しつつ、対応する必要性も高まっていると考える次第です
『コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略 Kindle版
フィリップ・コトラー (著), ヘルマワン・カルタジャヤ (著), イワン・セティアワン(著), 恩藏 直人 (翻訳), 藤井 清美 (翻訳) _2022/4/20』
『コトラーのH2Hマーケティング 「人間中心マーケティング」の理論と実践 Kindle版 フィリップ・コトラー (著), ヴァルデマール・ファルチ (著), ウーヴェ・シュポンホルツ (著), 鳥山 正博 (著), 大坂 裕子 (著), 石丸 由紀 (著)』
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見出し画像:MoondanceによるPixabayからの画像