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嫌なことを乗り越えるには、自分と向き合うしかない。

苦しみは自分にしか取り除けない

今、苦しいですか。
自分ではどうしようもない状況でしょうか。
私も、かつてとても苦しんだ時期がありました。
だから、苦しみを知っています。
でもごめんなさい。あなたの苦しみを取り除くことはできません。
なぜなら、あなたがその状況を苦しみ続ける以上、他人がその苦しみを取り除くことは不可能だからです。
でも、これが、かすかな希望でもあるのです。

現実と感情を分けよう

実は、現実と感情(この場合は苦しみ)は別のものです。
例えば、「職を失った」事実と、「悪いこと」「不幸」「運が悪い」とはイコールではないということです。
事実は中立で、意味付けしているのは自分なのです。
例えば、雨が降ると「嫌だな、雨か」と思う人もいれば、「ようやく恵みの雨だ!」と喜ぶ人もいます。
私たちは、現実に意味づけをして喜んだり、悲しんだりしているのです。
喜びも悲しみも「自分次第」ということ、少しは分かっていただけたでしょうか?

感情はあなたのもの

感情は、どんな時も感じているあなたのものです。
他人の感情を感じることはありません。だから、あなたが変えられるのです。あなたが、同じ事実から別の感情を持つことは可能なのです。
確かに、簡単なことではありません。生まれてからずっと、ほぼ無意識に使ってきたのですから。けれど、不可能ではありません。

まずは気づくこと

まず初めに、今まで無意識に感じていた自分の感情に気づくことです。
ここでは全て「感情」と表現していますが、嫌だな、等の「考え」も含まれます。認知行動療法ではこれを「自動思考」と呼んでいます。
無意識に反応していた考え、感情を、客観的に捉えられるようになれば、それだけで半分はできたようなものです。なぜなら、ここに気づくことが一番難しいからです。ですから、この訓練は毎日コツコツ続けましょう。
私も、毎日やっています。

自分のモノサシに気づく

感情、自動思考に気づけたら、あとはそれを修正していきます。
事実と、それに自分がつけた意味を観察してみます。
なぜ、それで苦しいのか。
そこを深く探っていきます。
私たちには、皆自分のモノサシがあります。
育ってきた環境、国、性別、親の価値観などによって知らない間に身につけた価値観、フィルターを通してものを見ています。自分のモノサシのうち、自分を苦しめているものがあればその都度修正してみます。それで苦しまない人がいるとしたら、どのように受け止めているのか。別のものの見方を想像してみます。人間関係の悩みの場合、相手のモノサシを理解することで相手の行動が理解しやすくなります。

理解し、受け入れる

どうでしょうか?これで、少しは解決しましたか?
解決しませんか?あなたの苦しんでいるその事実は人間なら誰でも苦しいもので、別の見方などないと思いますか?

最後のステップは、「受け入れる」です。
あなたは、その事実で苦しんでいる自分のモノサシ(や、考え方のくせ)に気づきました。そして、それを理解しました。さあ、モノサシを「変えなきゃ」と思っていませんか?確かに、自分を苦しめる極端な考え方は徐々に修正していけると良いでしょう。でも、まずは今の自分を受け入れましょう。モノサシは、無意識に両親から受け継いだものもあれば、自分を守る鎧のように身につけたものもあるかもしれません。
「受け入れる」とは、生まれてから様々な経験をして学ぶ中で今のモノサシを形成してきた自分自身を、認めてあげるということです。
今、現在、ここにいる自分を認め、受け入れる。そして、そこから、また日々進んでいけば良いのです。

(☆今回の方法では、身内が亡くなる等深い喪失感等の苦しみは解決しないかもしれません。そのような現実は、より深い宇宙の計らいであり、本人の魂が決めてきたことだと私は理解しています。)

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