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元不登校、中卒の新しい挑戦


 どうもノブです。

 今回はちょっと小難しい話をしたいと思います。

 というのも僕は10月〜11月頃、だいたい3ヶ月後くらいに台湾に移住します。

 そこから先は今お付き合いをしている、日本では全く無価値なこの僕と結婚まで考えてくれている彼女と同居生活をしながら、台湾で会社を立ち上げるための準備を進めていきます。

 彼女と別れるみたいな特殊なことでも起こらない限りは、一度台湾に行ったら親への顔見せ程度でしか日本に帰ってくることはほとんど無いかと思います。

 働いている中で、常々思うことがあります。
 【日本ってなんでこんなに遅ぇんだろ?】
 って、ずっと思ってます。

 何をするにも許可申請、作業確認や仕上げ確認をするために1回1回監督を作業場まで呼び出して……でも確認に来た人間には決定権がないから、更に上の人間を呼んできて……この時間何?
 みたいな。

 そういう細かな時間の無駄が積み重なって仕事がどんどん遅れているのに、一向に改善されない。

 「昭和臭い仕事はやめてください」
 僕は何度昼礼で言ったか、もう覚えてません。

 はっきり言って、今の建築の朝礼とか昼礼の時間は本当に無駄だと思ってます。
 だってみんな工程通りに作業を進めて仕上げていかないんですから。

 もちろんキッチリやっていく素晴らしい業者さんも居ますよ。

 でもそれが出来ない業者がほとんどです。

 マジで幾らもらってんの?
 ってくらい仕事の質が低い。

 残念ながら今の僕が持ち得る権限では、この状況を変える事は不可能です。

 ですがそんな甘えを一切許さない、状況を変えるために僕は会社を立ち上げます。

 業界を変えたいとか、そんなことはこれっぽっちも思ってはいません。

 何十年と仕事を重ねたようなベテランがそんなレベルの低い仕事をしてるんですから、そんな奴らはどうでもいいです。切り捨てます。

 僕は僕の仕事と、僕についてきてくれる何人かの社員の仕事を快適に行えるようにするためだけに、自分の発言力や権限力を最大化できるように自分の会社が欲しいだけです。

 台湾の会社と繋がりを持つのは結構大変でした。
 9割強のやり取りがメールではあったものの、何せ全文中国語で返信しないといけませんでしたからね。

 僕が中国語学習を真剣に取り組んだこと、彼女が台湾の建築会社を洗い出してくれたこと、台湾人がかなりの親日家であること。

 全てが噛み合って、やっと今ここに居ます。

 僕は現場作業も事務作業も行うのですが、今必死になってやっているのは主に事務作業です。

 台湾から向こうで使っている材料をいくつか送ってもらって、日本で使っているものと強度や仕上がりの差がどの程度あるのかを叩き込む研究と、材料費の差など、細かくて地味で調整が必要な作業をそこそこ楽しんでやっています。

 コネ作りの一環で、会社ではなく個人的な動きとして台湾の建築会社にアドバイスしたりする事もあるのですが、向こうの建築も完璧ではないので、こういう材料にすると良いですよ〜、こういう工程の方がスムーズに進みますよ〜っていう提案をすると、結構喜んでくれたりします。

 僕は現場仕事よりも、こういう物の在庫管理とか材料費を安く収められるように工夫するのだったり、調整みたいな雑務が好きだったので(現場は本当にクソです)、自分がただ好きで面白がってやっていた仕事をありがたがられるのが不思議というか、奇妙な感覚でしたね。笑

 日本で仕事をしている内では「やって当たり前」みたいな作業も、日本以外ではありがたく思ってもらえる。

 もしかしたら日本人は日本から海外に働きに出ると、こういう経験をする回数が多くなるんじゃないかな? と思ったりもします。

 嬉しいですよね。
 自分はただ単に「やっておこうかな」位の気持ちで仕上げておいたことが、「それ助かります!」って言われる世界ですよ?

 嬉しいし、気持ちが良いというか。
 「え? そんなことで?」みたいなこと結構あります。笑

 会社の準備自体はそれなりに順調に進んでいて、後は台湾に行って必要な書類を提出したり、運転資金を向こうで作った通帳に振り込んだり、台湾の各業者さんへと挨拶回りに行ったりと、少し手間と時間のかかる工程を踏む程度なものです。

 こうやって人生を振り返ってみると、不登校で中卒な僕が、つい数年前まで今を生きることで精一杯だった僕がイチ会社の社長になるなんて、想像もしてなかったです。

 どうしてこうなってしまったんでしょうかね?笑

 冗談はおいておきまして、僕のこれからの課題は、設計ですかね。
 建物が建つまでの工程をA、B、Cとするなら、Aは全くわからない領域です。

 これが基礎や設計までをある程度理解できたならば、更地の状態から施主(建物を建ててほしいと依頼した人や企業のこと)検査の立ち会いまで、つまり最初から最後まで面倒を見れることになります。

 よりお金が稼げる訳なんですね。

 あとは会社の初期メンバーの中で足場を組むことが出来るのが僕だけなので、社員さんに足場組みを出来るようになってもらえれば、人を派遣して小銭を稼ぐことも出来ますね。

 うん、楽しいですね仕事を考えるのは。笑

 少し長くはなってしまいましたが、こんな感じで10月11月辺りから僕の新しい挑戦……というと大げさですが、新しい環境下でのお仕事が始まります。

 話せる範囲ではちょこちょこと現状を話していきたいと思っていますので、お付き合い下されば嬉しい限りです。

 次の記事の内容は全く考えてはいませんが、2〜3日中には書き上げたいと思います。

 それではまた。


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