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食べることは”生きること”
私たちの体は、日々の食事によって作られています。
体調不良や病気の原因がすべて食事にあるとは言いませんが、
多くの不調は「何をどう食べるか」によって左右されることが事実。
健康的な食生活を送ることで、より良い体調と活力を得ることができます。
食事の歴史を紐解く
時代を遡ると、食事の回数や時間、量は生活環境や職業によって異なっていました。
例えば、平安貴族は明け方から午前中にかけて働くことが多く、午前10時と夕方4時に食事を摂っていました。さらに、夜には宴会が催されることもありました。
江戸時代になると、農民は午前8時と午後4時に食事を摂り、日中には軽食(おむすびなど)を取るスタイルでした。一方で、武士の食事は1日2回が基本でした。このように、昔の人々は自分の生活リズムや仕事に応じて食事の回数を決めていたのです。
このような生活の背景に、「灯り」の有無が影響しているのではと考えます💡
電気がない時代は日が暮れてからの活動はほとんどしなかったのだと思います。
そのためなるべく早朝から仕事を始めて、日没の頃にはすでに就寝の準備をするというように、日の動きと共に人々も生活していたのだと思います。
そう思うと現代の日本は、
夜中でも煌々と明かりがついている家や建物もありますし、それを当たり前のこととして捉えられています。
夜中に何をしてようが個人の自由。
とはいえ夜でも活動ができる、ということがそのまま私たちの食生活に影響を及ぼしているのだと、ふと思いました🤔
食事の回数は本当に3回が最適なのか?
現代では1日3回の食事が一般的とされています。
しかし、私はクライアントに「朝食または夕食を抜いてみる」という方法を提案することがあります。実践すると、体調が良くなる人が多いのです。その理由の一つに、血糖値の乱高下が少なくなることが挙げられます。その結果、空腹感が減り、集中力も持続しやすくなります。
とはいえ、多くの人は「3食しっかり食べないと力が出ない」と思い込んでいます。しかし、そもそもなぜ3回の食事が標準となったのか、その歴史を知っているでしょうか。
意外と当たり前と思っていることも、健康上の根拠は薄い可能性もあります。
個人的には前述の通り、電気の灯りとの関連性が高いのではと考えています✨
パーソナルでの食事指導との矛盾?
パーソナルでの食事指導では、1日3食に加えて1〜2回の間食を推奨しています。これは、一見矛盾しているように思われるかもしれませんが、実際には1食分の量を少なめに設定し、1日の目標カロリーが上回らないように調整することが最大の目的です。
一般的な食事では、そこまで綿密に計算された食事方法を取っていないことを考えると、必ずしも1日3食が理に適っているとは言えないかもしれません。
2食、ないしは1食でも十分に体は動くものです。
適度に栄養を摂りつつ、適度に空腹を作ることが重要なのではないでしょうか。
自分の体を知ることの重要性
食事の回数を「3回」と決めつけてしまうと、それは単なるマニュアルに過ぎません。自分の体調や生活リズムに合わせて食事を取ることができないと、健康管理が画一的になってしまいます。
例えば、私の担当ですでに卒業されたお客様ですが、パーソナル卒業後もずっと朝食を抜いています。
なぜなら、朝はまだ内臓が目覚めておらず、排出の時間帯であるからです。
この時間にしっかり食事をすると、内臓に負担がかかり、排出のための酵素が使われずに毒素が体内に残る可能性があります。
最初は1日3食の指導をしていたのですが、少量の朝食でも胃腸に違和感が生じるため朝を食べない方法にシフトしていきました。
「内臓がしっかり目覚め毒素を排出してから食事を摂る方が、体にあっている」
とのことで、現在も定着した方法となっています。
「食べること=生きること」
食事が単なる習慣ではなく、生きるための根本であることを忘れてはいけません。もし食べるものがなくなったとき、自分の肉体の状態を把握できなければ、適切な判断ができずに生き延びることすら難しくなります。
私たちは「何を、どのタイミングで、どのように食べるか」を見直すことで、より健康的な生活を送ることができます。自分の体と向き合い、最適な食事スタイルを見つけてみてはいかがでしょうか?