感情はコントロールせずこうする。
感情をコントロールできると良いと言う話がよくあります。でもこれはちょっと違います。コントロールとは既にあるものを自分の都合よく操作していくものだからです。
感情と言うものは、何らかの刺激によって、自分の中にある思考や経験を通して、体が反応し出てくるものです。
自然反応的に、内側から出てくるものですので、それを押さえ込んだとしても無理が発生します。 無理が発生すればそれが蓄積して、爆発することも多々あります。そんなことよりももっと簡単な方法があります。
正しい思考を手に入れる
正しい思考を手に入れた人は、感情に振り回されることが減ります。人の言動についてもそれを支配コントロールしたいと思わないので、受け流すことができます。
よく言われるのが、他人はコントロールできないということです。相手には相手の都合があり、相手には相手の感情があり、それを放出してきます。それがたまたま自分に向くこともあります。ですが、相手の中の話なので、コントロールすることができません。
この人はこういう人なんだなと思うことで、一旦、 精神的な距離を置くことができます。この精神的距離によって、気持ちが少し冷めていきます。無理に相手は哀れな人間だと思う必要はありません。そういう人間だと言う事だけです。
そう思った時に、相手をどうにかしようとか思うでしょうか? 相手にしないと言う方が選択されやすいと思います。もちろん、職場などをどうしても関わらなければいけない人は存在しますし、その人とどう接するかと言えば、感情的ではなく、理性的に接する方が簡単です。
精神的距離を確保し、こういう考えしかできない相手、こういう考えをする相手と言うふうにまず見てください。あなたにとって課せられた使命は、あなたの仕事を全うすることですから、そのために必要なことをします。当然、仕事ができない人もいますので、その場合は仕方がないです。仕事ができない人に無理を強要しても、やはりできないので、そこはこだわるべきではありません。
職場では、周りの人と相談して解決策を見出していきます。相手が社長でない限りは、どこかに解決の糸口があります。
考え方を手に入れても、あなたが怒っている場合。
考え方を手に入れても、あなた自身が怒っている場合は、目の前のことが問題でない場合がほとんどです。あなたの中にこの状況では怒るというプログラムが成立しているからです。
そのプログラムのほとんどは、過去の思い込み、経験から来ています。 この過去の思い込み、経験にまつわる意味付けが間違えているので、この意味付けを訂正します。それによって過去に対しての感じ方が変わりますので、怒ることがまたしても激減します。
そもそもやるべき事は、あなたが幸せになる、成果を上げることです。それを妨害する人にこだわっていても仕方がありません。どうやって成果を上げるのか、そこに集中しましょう。依頼したことができない人はすぐにはできるようになりません。そこに怒っても仕方がありません。放っておけば良いのではなく、感情的な問題を作ることが必要ないと言うことです。できない人は教育するリードするなどして、できるように持っていくか、別の人に代わってもらうようにするのが賢明です。
プライベートな関係には弱さが出る。
プライベートで、恋愛や夫婦関係でも同じようなことが起こります。この場合は、自分の中の弱さが相手を通して発現していると考えた方が賢明です。同じようなことを自分がやっていることに気づいて直していくことが必要ですし、相手に対する感謝が必要です。全く同じことをやっていないとしたら、まったく逆のことをやっている可能性があります。そこもチェックしてください。
言われれば、まぁそうだろうねと思うかもしれません。ですが、それを実践できる人は少ないでしょう。なぜなら、実践とは、日々の努力であり、とても困難だからです。なぜ困難かと言うと、実践中にも感情は湧き上がり、それまでの努力を台無しにしてくれるからです。だからと言ってそれをやめて良いわけではありません。続けることによって、ほぼ感情に流されずに豊かに過ごすことができます。そういう人を何人も知っています。あなたがその選択して実行するかどうか、そこに全てかかっています。