一人に一つの宇宙
24時間365日を
一人部屋の中で過ごしている人や
山奥に小屋を建て自給自足の死活を
一人きりでしている人は別ですが
大抵は多くの人との関係性の中で
悩んだり喜んだりしながら
日々を過ごしています
人との関わりは
自分とそれ以外という
比較や差を生み出します
集団の中で生活していると
自分はどのあたりに位置しているのか
それを確認したいという欲求が働きます
あの人は自分よりも美人だとか
あの人よりは仕事ができるとか
あいつよりも金持ちだなど
だれかとの優劣を測ることで
集団の中で誰に従えばよいのか
誰に対して強気でいられるのかを
判断することができます
これは群れを作って生活する
他の動物も同じような行動をとり
この確認があることで
無用な軋轢を生まないようにしています
ところが人間の場合
これが悩みの根源になってしまいます
ひとはひと 自分は自分と
言い聞かせてみても
羨ましいとか悔しいといった感情が沸き
ないものねだりをしてしまいます
メンターの「松田 豊さん」は
こうした精神の在り方について
「与えられたものを受け入れて
人と比べた生き方をしないことで
幸せを引きよせましょう」と
動画配信の中で教えています
さらに精神世界の学びでは
そもそもこの世界に存在する
あらゆるものは
自分自身で創造してできている
その創造物との比較には
意味がないとしています
「ナンノコッチャ?」
という文字が頭に浮かびますが
これについて考えてみます
何人の「わたし」が存在するのか?
「疲れ果てたあなた私の幻を愛したの」
昔のヒット曲にこんなフレーズがありました
この幻はなにもこの曲の中だけでなく
自分以外のすべての人は
自分が創造した幻だとする宇宙観があります
いま横で寝ているあなたのパートナーも
あなたのフィルターを通して見た
幻の存在というわけです
「いいえ私は夫のすべてを知っています」
そういう奥様がいたとしても
その旦那さんもフィルターを通した存在です
よく「本当の自分をわかってくれない」
などといったセリフを耳にしますが
自分以上に自分を理解できる他人など
存在するでしょうか
それと同じで
他人のことをその人以上に
理解することは不可能ではないでしょうか
例えばAさんという人がいるとして
BさんとCさんとではAさんに対する
評価が分かれたとします
一方は優しいけど優柔不断と言い
一方は堅実だが融通が利かないと言います
これはBさんもCさんも
それぞれに生き方の
ガイドラインを持っていて
それに照らし合わせて評価した結果です
Bさんの中にいるAさんと
Cさんの中にいるAさんは
それぞれ別の人格として同時に
存在するということになります
これを拡大していくと
Aさんを評価する人が増えれば
その増えた分だけ別人格のAさんが
この世界に同時に存在します
でもこれらのAさんは
当然のことながら本人とは違うわけで
すべては評価者が生み出した存在です
この考え方をさらに拡大すると
Aさんのことなど
見たこともないDさんにとって
Aさんはこの世に存在しない
ことになります
3次元的に考えれば
Aさんという存在は
一人にすぎませんが
多次元の目で他者を見てみると
個々の宇宙に存在する人は
すべてがフィルターを通してみた
幻影であることに気が付きます
長年連れ添ったパートナーであっても
本物は自分の宇宙の中には居らず
お互いを知り尽くしていることなど
ありえないことなのかもしれません
なぜ自分の思い通りにならないのか
自分以外の人はすべて
自分が作り出した幻影とするのなら
なぜ自分の思い通りにならないのか
理由として考えられるのは
思い通りにならない人を通して
魂の成長を図る為と思われます
はじめのうちは気が合わなかったり
時には衝突したりして
その結果人間関係に悩みますが
次第に人格が形成されるにつれ
相手のことを許せるようになり
やがては自分が好ましいと思える
人に囲まれることになる
それが魂の成長した証なのかもしれません
これは寝ているときに見る夢が
思い通りにならないのと
同じではないでしょうか
夢は日常生活で取り入れた情報を
脳が整理するために見るそうで
そこに他人の意思は介在しません
それなのに怖い思いをしたり
上手く事を運べないなど
都合の悪い展開になることもあります
ところがこの夢を思い通りに
見る方法があるそうで
「明晰夢」と表現されるものです
夢の中で「これは夢だ」と自覚することで
それ以降の展開を思うように
進めることができるのだそうです
自分とって都合の悪い人も
自分を成長させてくれる存在
そこに気づいたときにはじめて
思い通りの宇宙を創るための
スタートラインに立てたことに
なるのかもしれません
宇宙が無限に存在するとは
私たちが持つ一つ一つの宇宙は
魂が成長することによって
様々に変えることが可能であるとすれば
宇宙そのものが一つではなく
幾通りもの宇宙が存在することになります
私たちは日常生活の中でも
瞬間瞬間で取捨選択をしながら
ベストだと思う道を選んでいます
今これを読んでいても
ここでやめることもできるし
もちろん続けることもできます
中断した後に再開することもできます
これだけでも3つの宇宙が
同時に存在することになります
ただその時の判断が
自分の成長を意識してのものなのか
何も考えずに行動したものなのか
そこが重要になってくると思うのです
自分で創造する宇宙は
勝手にできたものでもなく
押し付けられたものでもありません
すべて自分の意志によって
選択しながら積み上げた結果です
それでも今の現状がどうであれ
宇宙は無限に存在するのですから
軌道修正も可能なはずです
それこそが神様が与えてくれた
最高のギフトなのでしょう
ここまでお読みいただき
ありがとうございます
あなたのもとに 素晴らしいことが
たくさん たくさん
降り注ぎますように