強気が運気を呼び込む
人に優しく接するためには
自分自身が強くあれ
よく聞く言葉ですね
優しいといわれる人をよく観察すると
自分の考え方をしっかりと持ち
精神的にタフな人であることがわかります
強く優しい人でありたい
私の理想とするところです
弱虫はダメ虫
過去のことをいくつか書いているうちに
小学校2年生の自分が
パァっと頭の中に蘇ってきました
まだ幼さが残る年ごろでしたから
悪ふざけは日常茶飯事のことでした
今にして思えば
子ザルが数匹でじゃれあっている
そんな感じだったでしょうか
ところがある日のこと
いつもは数人で家路に向かう帰り道
ひょんなことから一人の同級生と
二人きりになります
彼はおもむろに自分のランドセルを
肩から降ろし私の前に突き出してきました
「重いからお前が持てよ」
その一言が私へのいじめの始まりでした
数人でいるときは何事もないのですが
二人きりになるとそれは始まります
帽子を橋の上から投げ捨てる
いきなり水たまりに突き落とす
道端の野草を口にねじ込まれる
叩かれたり蹴られたり
その内容はどんどんエスカレートします
とうとう学校へ行くのが嫌になり
仮病を使って登校拒否状態になります
当然クラス担任や親は
学校へ行くように促します
仕方なく登校すれば
またいじめが待っている
そんなやり取りを繰り返すうちに
「こんなのはおかしい」
自分の中でそんな思いが芽生えてきます
数日ぶりの学校
その帰り道に例の彼は待っています
うつむき加減に後ろをとぼとぼと歩き
途中まで差し掛かった時
彼はおもむろに立ち止まりました
「お前ぇこの水飲んでみろ」
甲高い声が響きます
そして意地悪な顔をした彼の指が
轍にできた泥水を指さします
断れば叩かれる
頭の中はその恐怖に支配されています
震えながら膝をつき
顔を地面に近づけたとき
「こんなのはおかしい」
その言葉が私の中で聞こえてきました
その途端
得も言われぬ感情が身体全体を覆います
こんな生活は自分が望んだものじゃない
こんなに苦しくて悲しいのは嫌だ
僕はもっともっと楽しいことがしたいんだ
そして自分自身が小っちゃくて惨めで
情けない嫌な存在に思えてきました
そんな自分を消したくて
自分で自分の頭を叩きながら
わんわんと大声をあげて泣いていました
それを見ていた彼は
逃げるように走り去っていきました
以後いじめはぴたりとなくなったのでした
自分の人生 他人任せにしない
いじめにあっていたころの自分は
自己主張の苦手な子供でした
人の言うがまま
自分の意見を持たない
そんな性格でしたから
いじめるほうにしてみれば
格好のターゲットだったのでしょう
小学2年生の私は一つの悟りを得ます
自分の思いは口に出さないと伝わらない
人の言いなりでは楽しくない
そう
自分の人生ですから自分で歩かなくては
意味がないのですよね
「なめられてたまるかぁ!」
などと啖呵を切らなくてもよいのですが
自分はこう生きていくのだという
芯のようなものを持っていたいものです
信念を持って生活していれば
星座占いの順位程度で
一喜一憂することなどありえないし
ひっちゃかめっちゃかの手相をしていても
他人は知らないが
自分はこの手相で幸せになってやる
そう思えるものです
ましてや
怪しい得体のしれない
ご神体もどきを
高額な値段で購入
などということもないのです
自分にお金がないのは世の中のせい
生まれた時代が悪かった
こう思うのも仕方がない
そんな時代も確かにあります
でもそこで止まっていたら
それは自分の人生を誰かに預けたも同然
この辛さは他の誰かには経験できない修行
今が魂の磨き時へこんでいる暇はない
こんな風に常に自分を中心に置く
そうしてタフさを磨いていけば
他人に対して優しさを与えることができる
私はそれを信じています
私がこれまで歩いてきた道は
歩きやすくも平坦でもありません
身内の自死や突然の解雇
組織内競争での敗北
そのたびに落ち込みもしましたし
破れかぶれにもなりました
でも
そこで肩を落としている訳にはいきません
そしていま私は潜在意識や
マインドセットについて学んでいます
理想とする自分を引き寄せるためにです
それは必ず
私に新たな道を示してくれるはずです
だって
遠い遠い過去の少年だった自分は
「こんなのはおかしい」って
道を切り開けたのですから
ここまでお読みいただき
ありがとうございます
あなたのもとに 素晴らしいことが
たくさん たくさん
降り注ぎますように