宇宙は不公平に出来ている？
子供の頃に読んだ童話の中で
いまだに腑に落ちない物語が
「マッチ売りの少女」です
子供が読む物語というものは
ハッピーエンドで締めくくられたり
何かしらの教訓のようなものが
物語の中に隠されているものですが
この少女の物語は終始一貫して
これでもかと言うくらい
不幸のオンパレードです
最後は寒さの中で
凍え死んでしまうのですから
これ以上悲惨な主人公を
他の童話で
見つけることはできません
子供がこれを読んで何かしら
学ぶことができるでしょうか
格差社会が生み出す貧富の差や
富める者が一方的に搾取する
社会の歪みを悲惨な少女に投影して
問題提起を目的としたものではないか
そんな風にとらえてしまうのです
私はこの物語が子供向けとは
どうしても思えず
なぜ童話集の中にあるのか
ずっと納得できないでいるのです
それはさておきこの物語のように
どんなに頑張っても
貧困から抜け出せずに
一生を終えてしまう人がいる一方で
莫大な資産に恵まれ
一生遊んでいても困らない人もいます
宇宙の大いなる意思は
なぜこのような不公平な差を
私たちに与えているのでしょうか
恵まれた環境は本当に恵まれている？
よく世襲の政治家は
何の苦労もないといわれます
政治家一族の家に生まれると
知名度は抜群で相続税も取られずに
資産を引き継ぐことができて
支持層も一から作る必要はありません
もうこれ以上恵まれた環境はない
一般大衆からすればそう見えます
しかし精神世界の学びでは
そうした恵まれた環境を見て
羨んだり妬むようなことは
魂の格を落とすことになるといいます
つまり私たちには
学びの機会が「ある」のに対して
恵まれているはずの側には
学びの機会が「ない」ことになります
私たちは魂を成長させるために
この世に生まれ出てきていますので
この差はとても大きいのです
もちろん学びの機会があっても
学びを選択しない人もいるでしょうが
もともと学びの機会がないのでは
魂の成長を望めないのですから
来世にまで持ち越すことになります
資産や物品の豊かさに目を奪われ
自分には何も無いとうなだれるより
それを学びとして捉えることのほうが
より豊かな生き方ができるはずです
才能もあればあったで苦労する
誰よりも速く泳いだり
誰よりも遠くまで投げたり
誰よりも上手に描いたり
誰よりも美しく歌えたり
持って生まれた才能もまた
公平にはできていません
自分にもう少し才能があれば
そう思いながら
夢をあきらめる人もいます
ただし才能があればあったで
私たちには理解できない苦労を
背負いこむことになるようです
高校野球で活躍したばかりに
プロの世界に入ったものの
これといった活躍ができずに
消えてしまったという話は
珍しいことではありません
日本の漫画アニメ界の巨匠である
故手塚治虫氏は
誰もが認める大天才ですが
実はとても嫉妬深い人でもあり
ブラックジャックという作品は
青年漫画で有名なゴルゴ13の
人気に嫉妬して
苦しみもがいた中から
生み出されたという
逸話があります
自分が認められるのは良いが
他人が認められるのは
我慢がならない
これは宇宙意識から見れば
非常に低次元の状態にあります
漫画家が集まるパーティでも
後に有名となった作品を
こき下ろしたなどという
話もあります
才能があるばかりに名声を得
その名声を維持するために
他の同業者を認めない
この漫画の大天才はずっと
一人で修羅の世界を生き
そこから抜け出せずに
苦しみぬいたのかもしれません
宇宙には公平も不公平もない
宇宙は常にシンプルにできていて
幸不幸などという概念もありません
いつだって価値を与えるのは
事象を受け取った
人間の側であって
事象そのものには
意味すら存在しません
コップに半分の水が入っていて
それを十分と思うか
たったの半分しかないと思うかは
人それぞれです
資産家に家で生まれ育とうが
貧困家庭で生まれ育とうが
宇宙の大いなる意思の存在を信じ
魂の成長を図ろうとする人には
宇宙はいつだって味方になります
他人を妬んだり恨んでみたり
不平不満や愚痴ばかり
そんな人にさえ
宇宙は反応を示してくれて
ずっとマイナスな言葉を
言い続けられるような状態を
与えてくれます
宇宙は分け隔てることなどなく
投げかけられた言葉を
素直に受け止め
同じようなものを
投げ返すだけです
この言葉は認めるけれど
この言葉は受け取らない
そんな不公平は
一切ないというわけです
だから
口にする言葉は
大事にしないと
大変なことになるのです
ここまでお読みいただき
ありがとうございます
あなたのもとに
素晴らしいことが
たくさん たくさん
降り注ぎますように
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