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【旅暮らし】雪が降ったあの日のこと。

振り返って福島の話を少し。

もう11年なのか、まだ11年なのか…震災の爪痕を残す地域は未だに痛みを抱え、生々しく当時の状況の悲惨さを残していた。

立ち寄ったのは
「震災遺構 浪江町立請戸小学校」

1998年3月に竣工したその学び舎は、船の帆をイメージした展望台やクジラをモチーフにした体育館など、海の魅力を全面にアピールしたちょっと奇抜なお洒落さが印象的な建物。

1階は津波被害が大きく形を残しているのはロッカーくらい。海側のクラスは特に損傷が激しく、南側の教室はパソコンなども残っている。

2階は比較的教室も綺麗に残っていて、当日の児童の避難方法や経路、請戸地区の被害、津波被害者の声、地震発生から避難勧告までの流れを記したパネル、海を讃えた歌詞が印象的な校歌、震災から10年後というテーマで書かれた当時の生徒達の作文などたくさんの展示物が並んでいた。


帰りには
「東日本大震災・原子力災害伝承館」へ。

最初に5分程度の映像からはじまり、原発の仕組みや原発による産業の発展・雇用の拡大、原発事故の流れ(津波発生から廃炉になるまで)、被害を最小限に抑えるために行ったこと、放射線濃度のこと、未だ終わらない風評被害、除染作業の工程などなど…

原発の「始まりから今」を細部に至るまでしっかりと説明してくれる場所。閉館1時間前に入館し最後は足速になってしまったので、もし興味がある方は時間にゆとりを持って来館することを強くおすすめします。

近いのに知らなかった、あまり知ろうとしてこなかった福島の一面、見て・感じることができた。


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