【やまのぼ ブックレビュー No.32】「人の心は読めるか」ニコラス・エプリー・著<早川書房>を読んだ。

著者は、相手の気持ちを想像する能力が、人間のもっとも偉大な能力であると語り始める。社会的に成功したいなら、相手の気持ちを知らなければならないとも説く。

この本では、そうした能力のメカニズムや、他人の気持ちを間違えて理解しているがために誤解や対立が生じる仕組みや、他人の気持ちを正しく理解する方法を述べていこうと思う。

人間が地球を征服できたのは、

親指が他の指と向き合わせになっているからでも、道具を使いこなせるからでもなく、相手の考えを読み取れるからなのである。

本書はかように、冒頭から興味がそそられる。

<やまのぼ>は、読書しながら、刺さった言葉やセンテンスを、エバーノートに、メモっているのだが、本書のメモは通常の三倍以上である。

そんな中から、<やまのぼ>なりに激選したセンテンスを、ここにコピペする。

〇人は出合ってから、まばたきい一回にも満たないわずか0.05秒の間に、相手を判断する。

 〇まず何よりも、相手を正しく理解するには、あなたの判断が間違っているかもしれないこと、あるいは、あなたが考える以上に間違っているかもしれないことを自覚しなければならない。

 〇他人に対するもっとも重い罪は、相手を憎むことではなくて、相手に無関心になることだ。それこそが残酷さの本質だ。
<ジョージ・バーナード・ショー>


〇自分に正直に、思ったことを素直にいいなさい。それを嫌がる人は、あなたにとって大事な人ではないし、あなたにとって大事な人は、嫌がったりしない。

〇他人とのコミュニケーションでは、何を言うかだけではなく、どう言うかが重要だ。

〇女性は集団を好み、感情的で、他人と関わる頻度が多く、おもに他人のことを考えるが、男性は独立心が旺盛で、論理的で、空間認識力が高く、おもにセックスのことを考えている。

〇人は平均して一日に、一回か二回嘘をつくことが判明している。

以上である。人のこころが気になる方の良きバイブルになる!と確信する一冊である。

<やまのぼ>のお薦め度 ★★★★★
<<<<<<<<<<<<<<<<<
<やまのぼ>のお薦め度規準
(独断と偏見です。あしからず)
★★★★★ 蔵書にして読み返したい
★★★★☆ 読みごたえありでお薦め
★★★☆☆ そこそこ読みごたえあり
★★☆☆☆ 時間つぶしにはなります
★☆☆☆☆ 本屋での立ち読みで充分
☆☆☆☆☆ 時間の無駄使いだけです




いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集