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【勝手に人生相談 No.513】余命わずかな母に何ができるか ( 東京都 50代女性)


▼ご相談内容▼

50代半ばの会社員女性。

80代前半の母が余命わずかと言われています。

母は実家で兄の家族と同居し、在宅看護を受けています。

がんが再発し、日々衰弱しています。せめて母のそばにいたいと思いますが、私はこの春、管理職に昇進し、仕事に重きを置かなくてはならない状況です。

会う時間は限られています。

親は子どもより先にいなくなる、ということは頭では理解していますが、耐えがたく、泣いてばかりしています。

「誰もが通る道」と言われたこともありますが、経験した人はどのようにこの苦しみを乗り越えたのでしょうか。

私には乗り越えられそうにありません。

まだ話すことができた頃。母は私の昇進を誰よりも喜んでくれました。

私は母のために何ができるでしょうか。私の夫や子どもは私に寄り添ってくれています。

東京都・50代女性

▼やまのぼ回答▼

 人は誰も、天命に抗することはできません。あなただって、お母さまだって、もちろん私だって、それぞれの寿命は厳存するのです。

 一生は永遠ではありません。だからこそ、一日一日を大切に生きるように努めなければならないのです。

 ところで、何も、お母さまのそばに、寄り添ってあげることばかりが、お母さまの喜びではありません。

 立派な社会人に育ったあなたのことが、お母さまの最大の自慢であり、幸せなことなのです。

 管理職に昇進したことを、誰よりも喜んでくれたのが、その証なのです。あなたは、最大の親孝行をされました。

 バリバリお仕事に邁進されている、あなたの活躍がお母さんの、生きていく糧になっていると確信します。

 もしも、お母さまが、あなたの涙にくれる日々を知ったなら、今度はお母さまが苦しむことになります。だから、朗らかに接することも大切なことです。

 人は誰しも、泣きながら生まれてきて、人を泣かせながらこの世を去るのだということを聞きいたことがあります。

 あなたも、やがて大切な人達を泣かせて逝く時が絶対に来るのです。

 平等とか絶対とかいう言葉がありますが、われわれ全ての人は、平等でかつ絶対に、この世を去るのです。

 命ある限り、幸せな日々を生きたいと願わずにはおられません。

 今のお母さまの幸せに生きる糧は、あなたの活躍だと心に刻み、充実溢れる毎日を送ることが、お母さまへの最大のプレゼントになるのです。

 人は誰も、天命に抗することはできません。真摯に従うしかないのです。

 

▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.514】神奈川県・60代女性のご相談です。「稼ぎない自分の生き方に疑問」を、予定しております。

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