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禁止されるとやりたくなるんですが…どうすれば良いですか?
「決して見てはいけません」
「絶対に触らないでください」
人は、禁止されると、逆にやりたくなってしまうものです。
今回は、その心理的なメカニズムについて探り、
どうやってそれを活用するのか?
どうすればその誘惑から逃れられるのか?
具体的な方法を提示してみたいともいます。
お医者さんが、病気の原因を見つけ出さないと
適切な診断が出来ないように、
「禁止されるとやりたくなる」ことにも、
ちゃんとした原因があるのです。
それを知った上で、適切に対処すれば、
今後困ることは無くなるでしょう。
1.禁止されるとやりたくなるのはなぜ
禁止されるとやりたくなる理由には、
主に以下のような心理的な要素が関与しています。
・自由の制限に対する反発
人は基本的に「自由」を求める生き物です。
自分の行動が制限されたり、禁止されたりすると、
その「制限に対して反発」を感じることが多いのです。
この反発心が、禁止された行動を逆にやりたくなる
気持ちを引き起こします。
これは、心理学的に「リアクタンス理論」と呼ばれる現象で、
選択肢が制限されると、その自由を取り戻すために反発的な
行動を取ることがあると説明されています。
・好奇心や未知への興味
「禁断の果実」という言葉が示すように、
人は「手に入らないもの」「知らないもの」に対して、
強い好奇心を抱きやすいものです。
禁止されることで、その行動がますます「神秘的」に、
「魅力的」に感じられることがあるのです。
「やってはいけないこと」に対する好奇心が、
実際にそれを「試したい」という欲求を強化するのです。
・ 心理的リアクタンス(選択の自由の喪失)
リアクタンス理論によると、禁止されたり制限されたりすると、
「自分の選択が奪われた」と感じ、これに対する反発から
その行動を取ろうとする心理が働きます。
自分の意志が制御されることに対して反応し、
「自由を取り戻すために禁止された行動を試みる」
という衝動に駆られるのです。
・ 挑戦的な欲求や自立
特に若い頃や成長過程にあるときは、
「自分を試す」「規則を破ること」自体が
一種の「挑戦」や「自己主張」になることがあります。
大人や権威に対して、また社会的なルールに対して反発し、
「自分の意志で行動している感覚」を求めることがあります。
このような時期に禁止されると、その行動を試してみたくなる
傾向が強くなります。
・社会的規範やタブーへの挑戦
社会的に「禁じられた行為」や「タブー視されていること」
に対して、心理的にそれに「挑戦したい」という気持ちが
働くこともあります。
人は、時に既存の枠組みを破ることで、新しい自分を見つけたり、
社会的規範に対して疑問を抱いたりすることがあります。
これが、「禁止された行動を試みたい」という気持ちを
引き起こす原因となるのです。
・自己制御の難しさ
人間は、禁止されたことや制限されていることに対して、
意識的に気を付けているつもりでも、
無意識のうちにそれに「引き寄せられる」ことがあります。
特に欲求が強い場合や感情的に刺激を受けている時には、
禁じられたことを「つい試したくなってしまう」
という衝動に駆られることもあります。
これらの心理的メカニズムが相まって、
「禁止されるとやりたくなる」
という気持ちが生じるのです。
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