旅のつぶやき -41- モナコの住民 お金持ちの生活
モナコに住んでいる人の生活の一面を 少し書いてみたいと思います。
ご夫婦で、奥さんはイタリア人の名前ですが、かつてはスイスに住んでいて、コーヒーメーカの創業者の一人の三人の娘さんの一人。旦那さんは ポルトガル人でコロンビアでコーヒーなどの生産で財を成した人の家系で、法律家でもある。
日本庭園の前にある マンションに住んでいる。 二つのフロワーに部屋を持つ。 最上階のプールは彼らのもの。
お手伝いさん1人、運転手一人、あと秘書が一人務めている。お手伝いさんはイタリアのヴェンディミリアから毎日通勤。
夫妻は ほぼ一年中ここに住んでいる。 娘がいたが独立して別のところに住んでいる。
食事は奥さんも作るが、お手伝いさんも作る。外食も多い。
あまり 家では魚は食べない。匂いが良くないから。
さてこの奥さんは お姫様として育ち 若干 病んでいて 極度の 潔白症で、外出したら かなず 靴を 洗う、また使用人には挨拶をしない。
横柄で 自惚が強く ケチで 使用人がトイレットペーパを使うことも認めない。
またコロナの時 感染を恐れ、使用人が 帰宅後に 他人と会わないことを確約する 書面を作り、毎日 署名を求めた。
一方 旦那さんは 奥さんとは異なり、 非常に 寛容である。 そうでもないと
この女性とは結婚できないだろう。
毎日は
犬の散歩 。。。
人に会う、。。。。
食事をとる。。。
お酒 少し飲んで。。。
プールで泳いだり フィットネスと マッサージ 受けて。
資産運用に関して ちょっとプライベートバンカーと 話す。
モナコは タックスへーブンなので 所得税はなく。
たぶん奥さんの資産額は100億円ぐらいあり、 年6%ぐらいで運用しても
6億円。
毎日150万円使っても お金が余る。
仮に 資産が10分の1で 10億でも 毎日15万 消費しないといけない。
旦那さん コロンビアの事業を売り その後その資産運用もしている。つまり ほぼ同様の資産持っている。
まあ、そのようなファミリーだと、 毎日することなく、
まともな精神は維持できないかもしれないですね。
ヨット、 車とか ギャンブル 競馬 あるいは モナコ大公 のように 海洋研究とか 冒険とか お金のかかることしないと 気が狂いそうですね。
実際 少し狂っている。
モナコ住民側から 観光客を見ると 少し おかしい。
モナコは言ってみれば高級ディズニーランドのようなものであり、観光客は その非日常性に酔いしれている 一見 幸せそうであり、 そこで おとなしく 踊る人々である。
20世紀初めには 当時の世界帝国 大英帝国のブルジョワたちが ここを訪れている。 当時からここは 憧れの場所
現代でも フランス人を含め 多くの観光客が 世界中から そして近郊のニースやカンヌなどリゾートからもやってくる。
子供たちでさえ すごいと 歓声を あげる。 モナコは特別なところ。
彼らは将来のモナコの住民となる可能性もある。特に不動産のバイヤーあるいはレンターになる。
だから大切。不動産は必ず買い手が必要。
買い手を再生産するために、観光客に夢を体験してもらう。
モナコ住民から観光客を見ると オペラを見るようで 楽しい。あるいは優越感に浸れる。
それにも飽きて、
どうしようもない。
幸せでしょうか。
多分 幸せより不安。
実は モナコには多くのセレブが住んでいて、有名人だからといって注目されない。
つまりプライバシーがある。
また警察官も多く、犯罪も極端に少ない。
ということで、お金持ちは、他の地域に住むより、安心して住める。
幸せですね。
というわけで、幸せの基準は 多様である、当事者でしか分からない 深さがあります。
トルストイは 幸福はおおむねパターンが決まっている、不幸は人の数だけある
と言っていますが。
もし幸福が お金もちということを含むのなら 幸福のパターンは そんなに単純でなく、幸福にも 多くのパターンがある。
あるいは お金持ちが 不幸だとすると トルストイは 正しいかな。
私が個人的に知っている 金持ちの 中で 本当に人間的にすごく幸せな人は 一握り。多くは それほど幸福でない
つまりお金と幸福は 相関がなく あるいは お金があると 不幸になる ので 弱い逆相関 つまり 無い方が 幸せ。
また 多くの人は あと20%多くお金を持ちたいと考えている。それは お金がない人でもすごくお金持ちでも同じらしい。 ということは 金持ちになってもキリがない。
しかし 一般論は成立しない
多分 人の人生について 他者は 理解できない ということではないか。
いや 自分でも理解できない。
とはいえ 一人で生きていくことも できないでしょう。
理解できないままでも
幸せは
respectを持って
他者とか 宇宙に心を開き
この瞬間の幸せを自分で感じる という感覚でしょうか
幸せはどこにでもある。 でも感じるためのセンスは必要かな。