元彼に抱く嫌悪感と、今ハマっている漫画(23'10.13)¦日記 #8
恋人と別れたことはあるでしょうか。
私はあります。今のところ1回だけ。
2年前のGW最終日、当時の彼を駅まで送って行って、新幹線改札の前でさようならをしました。
「またね」のさようならではなくて、
「元気でね」のさようなら。
憎しみあって嫌いあってのお別れではありません。当時はまだ、どちらかと言わなくても好きで。だけど話し合った結果ちょうど2年のお付き合いで、終了しようということになりました。
老衰みたいな、穏やかな終わりでした。
新幹線の改札前でお別れしたと言いましたが、私と彼はSNSで出会った東日本の人と西日本の人。付き合いだしてから最後まで、バイバイの位置は改札越しか夜行バスの窓越しかでした。
そうです、約400kmの遠距離恋愛です。
そういえば、会いたいときに会えなくなるのが寂しくて、いつのお別れも泣いていました。
別れて暫くは連絡を取りあっていました。付き合っていた頃のように、寝る前の電話もたまにしていました。
けれどその頻度が少しづつ減って、ゼロになったことに気づいたとき、
私が彼に抱いていた感情は、なぜか嫌悪でした。
付き合っていたときから気になっていた彼の癖や、繋がりっぱなしになっていたSNSから垣間見える承認欲求。それらが大きく膨れ上がって、いつしか「気持ち悪い」と思うようになっていったのです。
それに伴い、付き合っていた2年間のことも、思い出したくない記憶としてラベリングし、心の奥深くに仕舞っていました。
ところで、最近ピッコマでちまちまと読んでいる漫画があります。
田村茜さんの『モブ子の恋』
バイト先で知り合った大学生の男女が惹かれ合って、仲を少しづつ深めていくお話です。
そして2人は、大学卒業のタイミングで遠距離恋愛となってしまう。
彼氏は進学し、大学院へ。
彼女は就職し、会社へ。
別れた当時の私たちと、全く一緒でした。
お互いの生活リズムや時間の流れが、少しづつずれていく感じ。
彼の日常生活に自分がいないことの寂しさ。
「そうそう、遠距離恋愛ってこうだった」
当時の自分たちを主人公に重ねながら、私は漫画を読んでいます。その間だけ、遠距離恋愛をしていた頃の愛おしい記憶を、愛おしいまま思い出すことができるのです。
私は別れてしまったけれど、当時彼を好きだった気持ちを思い出させてくれてありがとう。
これだから漫画は辞められねえぜ。