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つれづれ読書感想文(その38)

フィンランドは幸福な国として毎年選ばれている国である。
その国民は幸せなのだろうか、というか幸せとは何なんだろうか。

フィンランド好きの私からすれば、
「お、フィンランドの本だ」

という理由でこの本を購入してしまったわけだが、思いのほか深い本のようだ。

「世界一幸せなフィンランド人は幸福を追い求めない」

タイトルは今の人達が好きそうなもの(私も多分に漏れず。)

内容は意外と少しお堅いもの、まず幸せの歴史から入る。

昔の人というのは宗教によって、人生の意味を与えられ、それを全うするために生きていた。
逆をいえばそれに従っていれば幸せだったのかもしれない。

時はたち、科学が発展するとトラブル事は、神の怒り、妖精のいたずらではなくなり、科学的に検証するようになってきた。
これにより、宗教の意味は少しずつ薄れていき幸せの価値観というものは与えられるものから自分で探すものに変化していったのである。

それで、今後どのように自分で幸せというものを描いていきましょうねということがあるんですが、例えば、人間はこういう時に幸せを感じやすいですよとかそんな展開になります。

文体は読みやすいのですが内容に関しては少し難しいかな、といったもの。ただ、最近考えていた物事について情報が載っていたので収穫もあった本でした。

その中から一つ。

現在の宗教の考え方について述べる部分があるのですが、アメリカや西欧諸国でも無宗教のひとというはどうやら増えてきているらしい。
ただし、まったくなかったものとして扱っているのではなく、社会に根付いたものとして信仰の度合いはグラデーションができているような感じです。

なんとなく神社や仏教のいいところを取り入れてきた日本のようですねえ。

向こうの方たちもそんな感じになってきているのは少し納得が行きました。
なんで日本だけっていつも思っていましたし。

ちなみに、後半は幸せについて深く触れています。
そしていろんな本でも言われていることですが、この本でも改めて書かれています。やっぱり社会性の動物、人間ですからここに棄却するのはなんとなくわかりますね。
ただし、書き方はよいです。
なんとなくですが、「〇〇しましょう!」
とか、「〇〇が9割!」

みたいな自己啓発本よりもこっちの本を読んだ方がより自分の幸せについて
具体的に感じられると思います。

おすすめです。

んん-ーーーーどこのコーナーにこのほんあるのかなあとなるかもしれませんが、探してみてください。

おすすめです。

おわり

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