つれづれ読書感想文(その35)
なかなか難しい本というものはどこの世界にもありまして、
それが読めるかどうかというのはその人がどのような読書をしてきたかという経験によるものだと思ってました。
まあ、そういう一面ではあるのですが、どうやってレベルアップするのか。
それを説明した攻略本です。
「難解な本を読む技術」
読んで字のごとくです。この本では特に言語学、現代思想などの分野で難解とされる翻訳本についても読み方、そして理解の仕方を書いています。
読み方はかなり丁寧です。この分野を勉強したい方には最初にとってもらいたい1冊。
本の半分は技術について書いてありますが、もう半分は付録です。
どんな本を最初に読んで、読んでいるときにどんな操作をする必要があるかということ。これが書いてあります。いわば教科書をどうやって活用するかということが書いてあります。
私はこの分野について特に興味はありませんでしたが、読んで、理解した後にどんな景色が待っているのか、それはとても興味があります。
(現にこの本では、素晴らしい景色があると書いてあります。)
ちなみに、この本の中で「人に聞く」というプロセスがあります。
その時の人の選び方がとても気に入っており本に関係なく深くうなづいてしました。
それは、知りたい事柄について回答してくるだけでなく、
「おれやれるよ?!」
と自慢げに披露してくるやつです。
態度としては面倒臭い限りですが、やって見せれる人はその事柄について理解している節がかなり高いです。そのため、聞いてみる、そして披露される場合質問が成功する。とあります。
正直そうですね、人は自分ができることは誰かに教えてあげたいですし、披露できるくらいじゃないとちゃんと理解していない可能性があります。
そのほかにも、本以外に行かせることを書かれているので技術に興味のない方でも面白いと思います。
おわり