つらつら読書感想文
まあ、よくある読書感想文です。
本日読んだ本は「氷菓」
作者は米澤穂信さん、「インシテミル」「満願」「折れた竜骨」
などをはじめ、最近ではアニメ化もされる「季節限定、小市民シリーズ」
も書かれております。
今回の作品の「氷菓」も以前にアニメ化されており実は小説よりも先にアニメをみてこの本の面白さに触れたものです。
久しぶりに今日読み返してみたところですね。
この本に限らず、本格ミステリーというよりは、生活の中で起こる少しの謎、「あれ?なんでこうなってんだ」というような感想が持てるライトなミステリー小説って好きなんですよね。
殺人事件が起こるものも面白いですが、いまいち現実味がない。
現実世界とリンクして想像がしにくいと感じます。
その点、この本でいえば高校生活という現代であれば多くの方が体験してきたであろうイベントの中で起こる事象は想像がしやすいということですね。
この本の面白いところの大枠はそんなところです。
後はキャラクターが立っているところかなあ。
なんとなくミステリーの主人公というものは興味があることに対しては積極的に動くけれど実生活は自堕落というか行動的でないことが多いように感じます。風貌も汚らしかったり、性格が悪かったり。
ただ知識やひらめきはスゴク、そのギャップでより物事が面白くなるのかもしれませんね。
昔はこの主人公に影響されて省エネルギーに生きようと考えたこともありましたが、いざ自分に当てはめてみると意外と私の性根は行動的であることに気づかされたものでした。
ここで使う言葉としてふさわしいかわかりませんが、「逆に」自分の心情がわかったわけです。
さてさて読書感想文というのは小説の内容に触れて自分の感じたことを書く、二段構成が一般的なのかもしれませんが、この文ではなんとなくそれとは違い心情文のような感じですね。
感想をつらつら書くのはあまり好きではないのこのあたりで。
この小説で書かれるあまり見ない言葉
1.正鵠を射る
→「正鵠」とは的野真ん中の黒点
2.奸智
→悪賢い知恵
3.狭兎死して走狗烹らる
→敵国を滅ぼすために大切な人物も平和が訪れた後では邪魔者扱いとしてのぞかれること
4.無聊
→何もすることがなくて時間を振り乱すさま
おわり
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