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つれづれ読書感想文(その11)
王道ファンタジー小説で日本人が書いたものってどれだけあるんだろうか。
最近話題の本といえば「レーエンデ国物語」かなと思う。
4冊刊行され王道のファンタジー。。。らしい。
まだ読んでいないからそんな気がしている。
今回読んだのは「本の姫は謳う」
こっちも4冊刊行されている王道ファンタジーな小説。
物語は本が特別の世界。
世界に災厄を招き人々や環境に影響を与える「文字(スペル)」
これを本から出てくる「姫」と呼ばれる存在が歌うことによってこのスペルを回収、鎮魂される。
ただし、姫は本から出ることができず、本は一人で動くことができない。
そのため、姫を見ることができる主人公とであい、災厄を収めるために本(姫)と共に旅に出るストーリー
超ー簡単に話すとそんな話。
もうね、とっても、とってもファンタジー。
会話もそうだし出てくる存在も例えば天使の名前や元素の名前など
中学生が読んだらもう心くすぐられまくりの話です。
ちなみに今回読んだのは4冊あるうちの2巻
4冊で完成されているのかはまだわからないけれど、2巻では全然どこに向かうかわからない感じ。
しかも2巻であるが6,7,8章。
つまり1巻で1~5章まで書いて本当にその続き。
ハリーポッター叱り、エルドラゴしかりシリーズ物のではあるものの
1冊でだいたい完成させることが多い今までの本に比べてこの本は本当にそのまま続いている。
何なら1巻→2巻の間でいいところで切れるから1巻をとりあえず読んでみようで読みだすと、2巻買ってこないとーーーとなる。
こういうところはうまいと思う。
本当は15年くらい前に刊行されていたもののリメイクらしいから
ながーーーーーい物語をここで切ったら読者はついてくるだろうという意図が感じる。(私だけかもしれないが。)
ただ今回読んだのは2巻。
2巻→3巻への続きはないわけではないがそうでもない。
なにか大きなことが次に起こることはわかるんだけれど、とりあえず一区切りし仕切り直しのような場面で終わる。
それでもやっぱり3巻読みたくなる。
引き込まれるというよりも引きずりこまれる感じがしますね。
普通の本として読むのはもちろんですが、中学、高校生が夏休みに一気に読む本としてはとても面白いと思うのそういう意味でもおすすめ。
余談。
そういえば構成の話もある。
主人公が生きている時代の話。
主人公が生まれるはるか昔?別の主人公がいてそれまでの世界を気づきあげていた時代の話。
2つの話が交互に展開される。
1つ1つの物語が面白いし、いつになったらこの平行した2つの話が交わるのだろうと読んでいるが、まだ2巻では交わらない。
ただ、収束の兆しのようなものが見えてきた気がする。
余談で書いたが案外この2つの話が交わるときに本当に表現したい物語が生まれるのかもしれないまる
おわり