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つれづれ読書感想文(その42)

久しぶりにジャケ買いした作品について。
常々、読みたい本というものはどこにあるものかわからないと考えております。そのため、本屋で本を買うときはいつも立ち寄るコーナーだけでなく、その本屋の棚すべてを見るようにしているのです。

平積みされている本を手に取りやすいのはもちろんのことで、タイトルだけでの背表紙よりは、表紙を見ることでそこに描かれている絵や帯に書かれているもので内容を想像しやくなるでしょう。

と、いうことで今回平積みされた本からジャケ買いしたわけです。

「彗星を追うヴァンパイア」

表紙はとてもきれいです。
印象としては西尾維新さんが書かれた化物語やギルティクラウンを連想されれるような絵。

そして昔々、Twilight という作品でヴァンパイア好きになった私としてはとても魅力的な話です。

物語は数学者とヴァンパイアの話。
簡単に言えばそういう話です。

ただし、時代背景は少しむかし、アイザックニュートンが活躍していた時代にさかのぼります。本当か嘘か、その存在が「ヴァンパイア」と名付けられた時代です。

超自然的な科学も追及する人間と、それに反している存在のヴァンパイア。
ヴァンパイアとは何かを追及するうえである意味作者が提唱する一つの結論。
そこにうまい具合に物語が肉付けされていて面白いです。

少し話は変わりますが、私が印象付けられた作品というものは、作品全体として面白い話というよりは、細部に作者の考え方がたった数行であれど描かれている作品です。
今まで読んだ作品でよいものはその名言というか思想が醸し出されておりそこから物語が思い出されます。

今回の話にも特に共感できる思想が入っています。
たった4行ほどなんですがね。



いつもはこの辺で筆を(さいきんではキーボードを?)置くのですが、もう少し書いてみます。

もう少しお勧めしたいんですね。

小説言うものはそれぞれの頭の中で一番近い登場人物で頭の中が栗比呂出られるものだとおもうのです。
で、それはそれぞれの想像力の中で行われるから面白いと思います。
小説の楽しみ方の一つといえるでしょう。

ですが、あえて今回の小説の人物について私のイメージをお書きしましょう。

アイザックニュートン
もうね、どうしてもファンタスティックビースト時代のダンブルドア。
これが頭の中で再生され、ニュートンという役をこなしているように感じました。ぴっったり。
寡黙なイメージと時に見せる自分の思想を淡々と語る。そんなキャラですね。

そして主人公のオスカー
これはサマーウォーズの健二、まあ数学者が主人公だから連想がされた感は否めませんが、普段は弱いのに、数学については真摯に向き合い貪欲に取り組むところとか似ていると思います。

でそんな人たちが頭の中でファンタジーを繰り広げるのでこれはなかなか面白いのでありました。

え?

ヴァンパイアの印象はどうなんだって?


それは、ですねえ。


ここでは書かずに行きましょう。


一番かっこよく、少しダンディーなあいつです。


おわり

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