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尊敬する方に会ってきました。

今日は尊敬する2人の方にお会いしてきました。

植松努さん

1人目は植松電機の植松努社長です。
植松さんはTEDのこのスピーチで有名な方で、私はこれを観てからすっかりファンになりました。お子さん向けにも講演会をされている方なので、とてもお話がわかりやすいので、親子でぜひご覧になってみてください。

植松さんの会社は北海道にあるので、なかなかリアルでお会いできる機会はありません。

ちょうどTwitterで、植松さんが展示会で東京に来られてると拝見したので、何の展示会かろくに内容も確認せず(笑)、会いたい一心で行ってきました。完全なるミーハーです。

※今回行ってきたイベントは教育総合展はこちらです。
ICT、STEAM教育などITソリューション関係(電子黒板をはじめとするツールが大半)のイベントです。(終わったあとブースをまわってきました。)

植松電機のブースは大企業のようなド派手な演出やでかいスペースではありませんでしたが、出展社を含めた大勢の人で溢れていました。
私が行ったちょうど植松さんのプレゼンが始まったところで、今日も涙なしでは聴くことができませんでした。

植松さんのプレゼンは、いつも子育て中の私に響く言葉ばかりで、今日一番響いた言葉が、自分が育った時代と現代を生きる子どもたちは、全く別次元を生きているという話でした。

私は昭和生まれです。両親も昭和生まれです。
人口増加が著しい昭和の時代の価値観は、人口減少していく一方な現代とは求められているものが違います。

昔はモノの数が人口比で足りてなくて、モノを作れば売れていました。
ラーメン屋をやってる人を見て、自分もラーメン屋をやれば売れる時代でした。

でも、現代は人が減っています。つまり、お客さんが減っています。
そうすると、同じようなものを作っても、人は安いものを好むようになります。ものづくりの技術も成熟し、安いコストで品質のいいものをつくれるようになりました。

だから、今までになかった新たな価値を生み出す人間が必要で、今私たちが育てている子どもたちには、そういう人間になっていくことが求められる時代です。

だから、昭和の価値観で「それは無理じゃない?だって前失敗したじゃん」と言ったところで、全く意味がないのです。

学校だってそうです。昔は学校に行くのが当たり前で、工場で働けるように、言われたことを言われたようにできる人材が必要でした。でも、現代の工場労働はロボットが行なっているので、それが不要になりました。

でも、私たちは暗記のつめこみ学習のテストで子どもが30点をとったら「落第」とレッテルを貼り、塾に入れて周りと同じように理解させようとします。

自分の考えが昭和なことに全く気づかず、それを押し付け無理やり勉強させたり、学校行かせたりすることの無意味さ。

そういう意味でも、自分の分身のような感覚で子育てすることは大変危険で、こどもの持つ現代的価値観をリスペクトする必要がある、ということを植松さんのお話で感じました。

着想:植松電機のロケット体験教室を事業の1つに

そして、私が考えている次の事業で植松電機が子ども向けに行っている『ロケット体験教室』を取り入れられないかな、と思いました。私が住んでいるのは東京なのでロケットと無縁な気がしますが、こどもたちが自分のロケットを組み立てて空に打ち上げる成功経験をさせてやりたいな、とアイディアベースですが思いました。

事業をやるなら、「自分の仕事」で終わらせず、自分の子や彼らの友達にもいい影響のあることがしたいなと。週末つぶしてイベントをやったとしても、子どもたちも連れて行って参加できるものにしよう、と。
だんだん輪郭ができてきた気がします。

植松さんとは直接名刺交換させていただき、お話させていただいたのですが「長時間ありがとうねぇ〜」と本当に裏表のない気さくな方で、話しててその温かさにまた涙が出そうでした。。。(何回泣くのよ)

植松さん、お時間とっていただきありがとうございました。

吉藤オリィさん

2人目にお会いできたのは、なんと吉藤オリィさん。
偶然植松電機のブースに立ち寄られ、植松さんとお話をされていました。

オリィさんは、自身の不登校、引きこもり経験による「孤独」を解消するツールとして、OriHimeという分身ロボットを開発した方です。

OriHimeはペッ○ーくんのような、機械音声で話すロボットではなく、身体に障害のある方が遠隔操作しているロボットです。そのため、音声も人間の声、そして動きもその方々が意思をもって動かされています。

OriHimeは、福祉の分野を中心に急速に普及しています。障害のある方だけでなく、不登校の子、長期入院している子どもが遠隔地から授業を受けたり、クラスメイトとの会話も実現しています。

人の温度感を感じる温かみのあるロボット。
「人間はロボットに仕事を奪われる」と危惧される中、このロボットは”withロボット”、ロボットと共に仕事をつくりだせる、新しい未来を実現するポテンシャルを持ったロボットです。温かいコンセプトと設計、個人的に大好きです。

OriHimeが働くカフェ 分身ロボットカフェ『DAWN』の様子:

お2人と一緒に写真でも撮ればよかったんですが、ビビってしまってお2人が写真撮影してるのをそっと隠し撮りしかできなかった自分。小さい。笑

好きな人の共通項から見えたもの

(以下、自分の頭の中のメモです)
私はなぜこのお2人か好きなのか、言語化したことはなかったのですが、今日リアルでお会いすることができ考えてみました。

そこで見えてきたキーワードは「マイノリティ」「ありのまま」「教育」「受容」です。

お2人の共通点として、テクノロジーをつかってロケット産業やロボット産業でビジネスをされており、それを社会的マイノリティ、弱者ともいわれる人たちの課題解決のために使っている点に人としての尊敬と魅力を感じるのです。

植松さんはそれを発達障害のある働き手に(ロケット教室の教材組み立ては、運営するA型就労の方が作っているそうです)還元しています。ロケット教室は「こども」という社会的に弱い存在を対象にしています。

オリィさんは、障害のある方にテクノロジーを活かしています。
お2人とも、彼らにマジョリティのやってることを強いるのではなく、ありのままを受容しそのままを大切にされている点がとても共感できるのです。

そこから見えてきたことは、私がやりたいと思っていることも、やりたいことはつまりそういうコンセプトなのだ、ということなのだと腹落ちしました。

マイノリティで生きづらさを抱える人たち(私が想定しているのは子育てでキャリアを断絶され自信を失ったお母さん、学校や家庭で生きづらさを抱える子供たち)を「そのままでも生きる道はあるよ、そのままでいいよ」と感じて自信につなげてほしいです。

今までボーダレスアカデミーでもコンセプトをみっちり考えたのですが、それも「自信喪失」を当事者課題としていました。方法とターゲットは違えど、私は、人が人とくらべず、自信をとりもどし、ありのままを自己受容できる社会を望んでいるんだな。

そのことを再確認するために、神様が今日このお2人に会わせてくださったのだな、とさえ思いました。早速ごちゃごちゃしたコンセプトを書き殴ってみたいと思います。

今日の学び:迷ってる時こそ、人に会うのが吉。

お2方とも、貴重なお時間本当に、本当に、ありがとうございました。

いただいたサポートは、私の地元(宮城県仙台市)の児童養護施設へ寄付させていただきます。