
日本ハム・A.マルティネスが劇的弾!ディグプロ3月22日
昨季から北の大地にやってきた強打の助っ人が、最終回にどでかい一発を放ちました。
今回は、3月22日に行われたオープン戦6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
日本ハム対DeNA戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:00プレイボール
スコア 日本ハム5×-3DeNA
スタメン
日本ハム DeNA
1 中 松本剛 1 右 度会
2 左 スティーブンソン 2 一 オースティン
3 右 万波 3 左 佐野恵
4 一 A.マルティネス 4 二 牧
5 三 郡司 5 三 宮﨑
6 指 レイエス 6 中 梶原
7 捕 田宮 7 遊 石上
8 二 水野 8 捕 山本祐
9 遊 細川凌 9 投 東克
投 伊藤大海
日本ハムは中7日で伊藤大海、DeNAは中6日で東克が先発します。
初回から動いたのは日本ハム。二死から万波がフェンス直撃の当たりを放ち二塁まで進むと、4番・A.マルティネスがセンターへタイムリーを放ち1点を先制します。
すぐさま取り返したのはDeNA。宮﨑がセカンドゴロに倒れながらも16球粘り伊藤大海を揺さぶると、二死二塁から石上のショートゴロが悪送球となり走者生還。1-1に追いつきます。
中盤の3〜5回は両先発共に無失点に抑えましたが、6回表から再び動きが。一死走者無しで佐野恵が打席に立つと、伊藤大海の初球カーブをフルスイング。弾き返された打球はライトスタンドまで飛び、勝ち越しのソロとなりました。
DeNAはその後も7回に山本祐にタイムリーが記録され、日本ハムとの点差を2点に広げます。
しかし、ここからは日本ハムのターンでした。2点ビハインドで迎えた7回、一死一、三塁のチャンスで新助っ人・レイエスが三遊間を綺麗に破るタイムリーを放ち1点差とすると、2-3で迎えた9回裏。
DeNA・森原相手に連続でヒットを放ち無死一、二塁とサヨナラのチャンスを作ると、ここでもA.マルティネス。4球目でした。アウトハイのストレートを豪快に振り抜くと、打球は左中間スタンドに飛び込むサヨナラスリーラン。
「誇りに思うし大きな責任を感じている。まだシーズンは始まっていないので。チームに良い結果をもたらせられるよう、いい状態を維持していきたい」
と、開幕4番を託された男としての責任感を露わにしていました。
A.マルティネスのスリーランで、日本ハムがカード最初の試合を劇的に制しています。
勝利投手:福島蓮(1勝)
敗戦投手:森原康平(2敗)
本塁打
DeNA:佐野恵太1号ソロ
日本ハム:A.マルティネス1号スリーラン
投手リレー
DeNA:東克-徳山-ウェンデルケン-森原
日本ハム:伊藤大海-鈴木健-福島蓮





巨人対楽天戦
東京ドーム
18:00プレイボール
スコア 巨人1-3楽天
スタメン
巨人 楽天
1 中 佐々木俊 1 一 茂木
2 遊 門脇 2 二 小深田大翔
3 左 丸 3 右 小郷
4 一 岡本和 4 三 浅村
5 三 坂本勇人 5 指 島内宏
6 捕 大城卓 6 左 岡島
7 右 オドーア 7 中 辰己
8 二 吉川尚 8 捕 太田光
9 指 浅野 9 遊 村林
投 戸郷 投 早川
巨人は中7日で戸郷、楽天は中6日で早川が先発します。
両投手共に試合開始からヒットを許さない投球をしていましたが、3回に均衡は崩れます。楽天の7番・辰己がライトへスリーベースを放ちこの試合初のヒットでいきなりチャンスとなると、8番・太田光の打球はファンが待つレフトスタンドへの先制ツーランに。
「久しぶりに芯に当たった。最悪、犠牲フライでもいいという楽な気持ちで打席に入れたので思い切って振りにいけました」
と笑顔を見せた犬鷲の頭脳でした。
点を返していきたい巨人でしたが、この日は楽天・早川が絶好調。五者連続を含むなど4回までに8個の三振を奪われました。4回には佐々木俊の好走塁があり四球とヒットで1点を返すいい形を作れましたが、後続が続かず。
5回にも二死二塁のチャンスで打撃好調の佐々木俊に回せたのですが、二塁ランナー・オドーアが牽制で憤死。好機を活かせませんでした。
太田光のホームランの後、5回にも茂木の犠牲フライで1点を追加し1-3とリードを広げた楽天は、計5人の投手リレーで巨人打線を制圧。
特に6番手の抑え・則本は9回をわずか9球で締める好リリーフを披露し、楽天が強力な巨人打線を2安打1得点に沈めて勝利しました。
勝利投手:早川隆久(2勝)
敗戦投手:戸郷翔征(1勝3敗)
セーブ:則本昂大(4S)
本塁打
楽天:太田光1号ツーラン
投手リレー
楽天:早川-伊藤茉-ターリー-鈴木翔-渡辺翔-則本
巨人:戸郷-松井颯-西舘-バルドナード-堀田





西武対ヤクルト戦
ベルーナドーム
18:00プレイボール
スコア 西武2-3ヤクルト
スタメン
西武 ヤクルト
1 右 金子 1 中 塩見
2 二 外崎 2 右 青木
3 三 ブランドン 3 一 オスナ
4 一 アギラー 4 三 村上宗
5 指 中村剛 5 左 サンタナ
6 左 コルデロ 6 二 山田哲
7 遊 源田 7 捕 中村悠
8 捕 古賀悠 8 遊 長岡
9 中 西川愛 9 投 サイスニード
投 今井
西武は中6日で今井、ヤクルトは中8日でサイスニードが先発します。
立ち上がりを狙ったのは西武打線でした。先頭の金子がツーベースを放ちいきなりチャンスを作ると、二死三塁となってから4番・アギラーがタイムリー。
1点の先制に成功すると、2回にはコルデロがまたも先頭打者ツーベースを放ち、一死三塁で古賀悠が犠牲フライを打ち上げました。
反撃したいヤクルトでしたが、先発・今井の前に降板する3回までヒット無しと手も足も出ず。5回には山田哲にチーム初ヒットが出ましたが、後続が3番手・豆田に対し三者連続三振。なかなかチャンスを作ることが叶いません。
しかし、ついに6回から燕打線が目覚め始めました。4番手・平井からヒットと四球で一死一、二塁のチャンスを作ると、村上宗、サンタナの連続タイムリーで2-2の同点に。
さらに同点で迎えた7回、長岡が先頭打者として出塁に成功すると、代打・赤羽由が送りバントを決め一死二塁に。ここで1番・塩見に打順が回りました。1ボール2ストライクからの5球目、真ん中に入ってきたスライダーを引っ張ると、打球は飛び込んだサードの左を抜ける勝ち越しのタイムリーに。
「がむしゃらに打ちました。少し(状態は)上がってきたのかなという感じ。この感覚を忘れないようにできればいい」
と意気込んだ燕の切り込み隊長でした。
塩見のタイムリーで2-3としたヤクルトは、終盤3イニングスを3人の投手で繋ぎ、無失点リレーで逆転勝利しました。
勝利投手:サイスニード(1勝1敗)
敗戦投手:佐藤隼輔(1敗)
セーブ:エスパーダ(1S)
投手リレー
ヤクルト:サイスニード-石山-田口-エスパーダ
西武:今井-ヤン-豆田-平井-佐藤隼-甲斐野-アブレイユ




中日対ロッテ戦
バンテリンドーム ナゴヤ
18:00プレイボール
スコア 中日4-3ロッテ
スタメン
中日 ロッテ
1 中 三好 1 右 荻野
2 二 田中幹 2 二 藤岡
3 右 細川成 3 左 ポランコ
4 一 中田翔 4 一 安田
5 三 石川昂 5 指 ソト
6 左 ディカーソン 6 中 岡
7 捕 木下拓 7 三 中村奨吾
8 遊 C.ロドリゲス 8 捕 佐藤都
9 投 柳 9 遊 友杉
投 小島
中日、ロッテ共に中6日で柳、小島が先発します。
初回からチャンスをものにしたのは中日。三好の四球から二死二塁のチャンスを作ると、4番・中田翔がセンター前に落ちるタイムリーを放ち、1点を先制します。
これにロッテも応戦。2回一死走者無しの場面でソトが打席に立つと、柳のストレートをフルスイング。球場は広いバンテリンドーム ナゴヤながらレフトスタンドに飛び込む同点ソロにしてみせました。ソトはこの後にも、6回の打席で二死一塁から勝ち越しのタイムリーを放ちました。
1-2と劣勢になった中日でしたが、ここから意地を見せました。6回裏、相手のエラーから暴投2つで一死三塁の状況を作り出すと、まず石川昂がライトへ同点のタイムリーを放ちます。
さらにディカーソンもツーベースで繋ぐと、7番・木下拓の打球は鋭く一、二塁間を割る勝ち越しタイムリーに。さらに代打・大島が送られると、俊足の好打者は2球目をライトへ運び、貴重な追加点を挙げました。
6回の3得点で4-2と逆転した中日でしたが、9回には無死満塁とこの試合最大のピンチを招きます。この試練に立ち向かったのは5番手の清水達。ヒットと2四球で自らを窮地に追い込んだ右腕は、山口航を6-4-3の併殺に打ち取り、1点を引き換えに二死三塁と相手を追い詰めます。
そして、小川龍をショートゴロに打ち取って試合終了。中日が4-3で逃げ切りました。また、なんとか試合を締めた清水達は降板後
「2つの四球と投内ミスも自分が招いたミスなので反省します。その中でしっかり切り替えて投球できたのはよかったです」
と反省しながらも前を向きました。
勝利投手:祖父江大輔(1勝1S)
敗戦投手:東妻勇輔(1敗)
セーブ:清水達也(1S)
本塁打
ロッテ:ソト2号ソロ
投手リレー
ロッテ:小島-東妻勇-鈴木昭-益田直
中日:柳-祖父江-梅野雄-齋藤綱-清水達





オリックス対阪神戦
京セラドーム大阪
18:00プレイボール
スコア オリックス3-0阪神
スタメン
オリックス 阪神
1 中 福田周 1 中 近本
2 三 西野真 2 二 中野
3 左 西川龍 3 右 小野寺
4 一 頓宮 4 三 大山
5 捕 森友 5 左 ノイジー
6 指 セデーニョ 6 一 原口
7 遊 紅林 7 指 ミエセス
8 二 ゴンザレス 8 遊 木浪
9 右 茶野 9 捕 坂本誠
投 宮城大 投 青柳
オリックスは一軍戦今季初登板となる宮城大、阪神は中6日で青柳が先発します。
オリックス・宮城大は昨季も日本一をかけ争った相手に好投。1、2回を三者凡退で立ち上がると、3〜5回は毎回二死一、二塁のピンチを招きましたが、全て要所を締める投球で無失点に抑えました。
6回は一死一塁から原口を6-4-3の併殺に打ち取って無失点。6回6安打、7奪三振、1四球、無失点で降板した左腕は、
「しっかりと打者に対して勝負できた。真っすぐのキレも良かったし、いろんな球で勝負できた」。
と振り返りました。
この好投に打線も応答。1回に2安打と四球で一死満塁のチャンスを作ったオリックスは、森友が押し出しの四球を選んで先制に成功。
さらには3回に西川龍のソロホームラン、5回には二死三塁から頓宮のタイムリーによって2点を追加。3-0と阪神とのリードを広げます。
終盤でなんとか点を返したかった阪神ですが、7回も一死一塁から坂本誠が5-4-3の併殺に倒れると、8回は2三振含む三者凡退。
9回は一死一、二塁のチャンスを作り今度こそ反撃開始かと思われましたが、前川がまたも5-4-3の併殺に終わって試合終了。チャンスを生かしたオリックス、チャンスを3度の併殺で潰した阪神と明暗ははっきり分かれました。
勝利投手:宮城大弥(1勝)
敗戦投手:青柳晃洋(1敗)
セーブ:山岡泰輔(1勝1S)
本塁打
オリックス:西川龍馬1号ソロ
投手リレー
阪神:青柳-西勇
オリックス:宮城大-山岡



ソフトバンク対広島戦
福岡PayPayドーム
18:00プレイボール
スコア ソフトバンク2-2広島(規定により引き分け)
スタメン
ソフトバンク 広島
1 中 川村 1 中 野間
2 遊 今宮 2 捕 坂倉
3 右 柳田 3 遊 小園海
4 一 山川 4 三 レイノルズ
5 三 栗原 5 左 秋山翔
6 指 ウォーカー 6 一 シャイナー
7 二 牧原大 7 右 田村俊
8 捕 甲斐 8 二 菊池
9 左 緒方 9 投 九里
投 有原
ソフトバンクは中6日で有原、広島は中9日で九里が先発します。
両先発共に開幕投手、どちらも一歩も引かない好投を見せました。有原は投げ切った5イニングスのうち、三者凡退で終えたイニングが4回。許したヒットは菊池のツーベース1本のみと圧巻でした。
スライダーやカーブ、フォークなど計7種の球種を用いて淡々と相手打線を打ち取り、5回1安打、5奪三振、無失点で降板した有原は
「狙ったところで三振も取れたし、思ったように球種も投げられた。本当にいい調整ができた」
と充実した試合を送れたようです。
一方の九里も安定した投球を披露。1回を2三振含む三者凡退に抑えると、2回も四球を1つ与えながらランナーを二塁に進めさせません。
3回も3人でピシャリと抑え、3回4奪三振、1四球、無失点で降板した右腕は開幕戦を投げる用意が整っています。
6回までスコアが全く動かなかったこの試合は、7回にソフトバンクが栗原とウォーカーの二者連続ホームランで2点を先制。
貴重な得点が入ったと思われたその矢崎、8回に堂林がレフトスタンドへ反撃のソロを放ち広島が1点差に迫ると、9回の先頭打者だった久保が左中間へ同点のソロホームランを打ち込みました。
こうして2-2の同点になり、試合は引き分けに。広島の執念が数字になって現れた試合でした。
勝利投手:無し
敗戦投手:無し
本塁打
広島:堂林翔太2号ソロ
久保修1号ソロ
ソフトバンク:栗原陵矢3号ソロ
ウォーカー4号ソロ
投手リレー
広島:九里-大道-塹江-中﨑-矢崎-栗林-益田武
ソフトバンク:有原-又吉-松本裕-藤井皓-杉山






まとめ
ついにオープン戦最後の三連戦が始まりました。どのチームも開幕戦に向けて最終調整に入っており、開幕一、二軍が決まる最後の場でもあります。ここから巻き返す選手や、昨季から成長した部分を見せてくれる選手はどれくらいいるでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。