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お盆の花代

今年初めて「ミンミン蝉」の鳴き声を聞いた、やはり夏といえばミンミンであり、お盆過ぎの夕暮れ時は日暮らしのカナカナだろう、私はいつかお盆の時期に母方の実家だった栃木県 那須塩原市の盆踊りに彼女と行きたい、2泊3日の旅行で、初日は那珂川沿いの和風高級宿、2日目は那須高原に行き、良さげなホテルに泊まり、ディナーショーでは国籍不明の男女ダンサーが躍るランバダとファイヤーダンスと自称「デビットカッパーフィールドの弟子!」と言い張るマジシャンのコンセプト詰め込み過ぎなショーを観るのだ(ご本人じゃなくて弟子というとこが味噌)
道中の高速道路ではサービスエリアに寄ったりしてさぞワクワクで楽しいだろう、そんなことを考えてみる、「カワイけりゃ誰でもいいんじゃないのか?特にアナタのことなんで」と思われがちだがそれは違う、仮にだ、助手席に有名女優やスーパーモデル、元ミスユニバース、キャンキャンのモデル、コギャル、マゴギャル、ジュリアナ東京、東京家政婦大学のオールナイターズ級の美女が乗っていたとしても「ええ、ああ、まぁ、、お腹すきませんか?何か食べません?」みたいなのだったとする、それらを強引に金の力のみでセッティング出来たとしよう、すると相手の女性からすればそれはあくまで100%ビジネスであって、「このジェラード美味しいですね、食べます?ハイ、アーン!」もプレイ料金に含まれている、顔はド営業スマイルだので目だけ笑っていない、つまり、彼女達にとっては仕事中なのだと思うとなんだか申し訳なくなり、料金だけ支払って早上がりさせてやりたくなる、そう考えると自分の親の故郷に何も知り様が無く、興味も無いであろう相手をただなんとなく「懐かしいからいってみようかな」程度でおいそれと連れて行かれた方はけったるいだけだろう、、、そこはやっぱりどんだけ仲良しかってのか一番大切な要素になってくる、それはきっと帰路に着く時の雰囲気に出て来るだろう、本来であれば2泊3日して地元に帰ってきたところでもう1日泊まる、それが出来るのは本当に好き同士でないと無理だろう、「彼女はスケジュール上、新幹線で帰りますのでここで失礼します、それではありがとうございました、またのご利用をお待ちしております」って、男性のマネージャーみたいなのが来たらまさに夢から現実に戻されるだろう、あのサービスエリアで食べたジェラードも、お墓参りも、盆踊りも、渓流も、鮎の塩焼きも、温泉も、高級那須牛と伊勢海老の鉄板焼きも、牧場で子牛を触った事も、カッパの弟子も、それらは全て金の力でお買い上げしたオプション付きデートプランだ、まるで喪黒福造が「楽しんで頂けましたかぁ?しかしっ!必ず帰りは最寄り駅で別れて下さいね!約束ですよぉお?」
私「は、ハイ、それはわかってます、わかってます、、でもボクは花代さんと一緒に帰り道も高速道路で帰りたいんだ、、ここでお別れするなんて、夢が覚めてしまうじゃないか!よし、もう関係無い!バレなきゃいいだろ!」
て約束を破って彼女を駅で下ろさず高速に乗ってしまうと助手席の彼女の様子がおかしい、ずっとうつむき加減で押し黙っている、
「なんだよ花子ちゃん、旅の疲れで眠ってしまったのかい?なんだよ、起きてよう!」と肩に手をやると「いいわよ、でもこれからもずっと旅をしましょうね!」と、ドクロ化した彼女がこちらに振り向く、、慌てて側道に急停車し車から降りて猛ダッシュで逃げると目の前に喪黒さん登場、
「約束を破りましたね~ダァ~~~っ!」とやられ、気が付くとドクロ化した花代さんと延々と同じコース(異世界)を彷徨うのであった、、
「お金で買えるものはたくさんありますが、ルール違反はいけませんよぉ~いい大人がそんなことも分からないんじゃ仕方ないですね、でしたらずっとその世界に佇んでいてくださいね、オーホッホッホ」

ちょっとに無理があり過ぎたな(汗)

以上、金は欲しいが、金で何でも手に入れられるわけでも無いと信じたいですね、、なんで何の脈略も無く急にドクロになるんだよ、花代さん、、

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