本に壊されたい衝動
日々たくさんの人が、いろいろな理由で本を読み、さまざまな想いを本に馳せていることと思います。
私も例に洩れず、いろいろな思考・感情を本に気付かせてもらいました。
一方で、本を読む理由を改めて考えみたところ、その時々で理由が変わっているなと気付きました。
なので、2024年6月の私が、本を読む理由として感じていることを言葉にしてみようと思います。
30代女性の壊されたい願望
ちょうど今(2024年6月)劇場公開されている映画「ミッシング」で主演されている石原さとみさんが、「自分を壊してほしい」と吉田恵輔監督に直談判したと話題になっていました。
私が本を読む理由の1つも、まさにコレではないかと思うのです。
石原さとみさんと同じような目線で私が語るなんて、おこがましいのは承知の上ですが!
みなさんも、とにかくもう「自分の価値観や思考のクセなどを、めちゃくちゃにされたい」願望が沸々と湧いてくるときがありませんか?
それとなく仕事ができるようになって、手を抜くところも分かってきて、自分が期待されていることや、これから到達できるであろうレベルなどもなんとなく分かったつもりになった30代。
今までの自分も嫌いではないけれど、このままでいいのかなという焦燥感がじりじりと迫ってくる。
そういう時に、本の活字は淡々とさまざまなことを勝手に語ってくるのです。
自分の思考の渦になかった新たな知見や、自分の考えをより強固に補強してくれるファクトなど。
とにかく内に向いている思考を一方的に「はい、お邪魔しますねー!」とブルドーザーで土ならしして、新たに道を整えるきっかけも置いていってくれる。
これって30代のせいなのか?それとも女性特有のなにかなのか?
参考になりそうなものとしては、アメリカの心理学者ダニエル・レビンソンが提唱した「30歳の過渡期」や、エドガー・シャインが提唱した「キャリア中期の危機」など年齢による発達段階で起こる葛藤なのかもしれません。
そういうお年頃と考えると、少し気が楽になりますね。
これからも壊されたい願望を持って、本を読んでいこうと思います。
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