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『いつか行きたいnote村 』 #時を縫う奇瓢譚
むかしむかし、ネットのはじっこに「note」という名前の村があった。その村には、書くことが好きすぎる人々が集まり、毎日毎日、自分の心の中をスプーンですくっては、文章という形にして世に差し出していた。
ある日、村で噂が立った。「1年間、連続投稿できた者には、村の"やめられない止まらないnote奉行"になれるらしい」と。
そんなことは、ただの噂だと思っていたが、20人もの挑戦者が現れた。
「連続投稿なんてやめておけ!出来なかったら、お前たち、三日坊主島へ"島流しの刑"になるかもしれんぞ!」と、村の古参が言い放った。だが誰も気にしない。むしろそれが"やる気スイッチ"となり、皆、目をギラギラさせて書き始めた。
初日は、「書けた!」「僕のも読んで!」と、元気な声がnote村に響いた。
だが、三日目になると、「ネタが尽きた」「スマホが壊れた」「昨日のカレーが辛すぎて無理だった」と言い訳を並べ立て、10人がnote村から姿を消してしまった。
そして一週間が過ぎた頃、残りは5人となった。皆、目の下にクマをつくりながら「努力は才能だ」とか、「いやいや、才能がないから努力してるんだ」とか意味不明な言葉をつぶやき始めた。
更に二週間が過ぎる頃、限界に達した2人は「何故note村は、このような小さなネットの環境の中に何十万人も存在しているのだろうか?」と哲学的な討論を繰り広げ、どこかへ去って行ってしまった。
そして残ったのは、「わらりひょん」という名前の若い女性1人だけだった。
その後彼女は、1年間の連続投稿を成し遂げ、村の"やめられない止まらないnote奉行"となった。そして命のある限り、noteへの投稿を続けたと言われている。彼女が最後に書いた言葉がnote村に残っている。その言葉がこれだ。
「才能とは、やめないことの別名なのだ」と。
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めでたしめでたし。
#一度は行きたいあの場所
#note村に住みたい
#わらりひょん