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バカ正直だから、誰にでも「仲仔」とは書けなかった | わたしと平成レトロ#01
プリクラにハマったのは、小学6年生の頃。
家の近くの100均にプリ機があって、1回200円で撮れたので、狂ったように撮っていた。
週1〜2くらいで撮ってたと思う。
撮りすぎである。
なんでこんなにハマっていたのか、明確な理由は覚えていない。
当時のプリクラは、自転車や動物に乗ってるみたいな背景や4コマ漫画風などの「シチュエーション背景」みたいなのが充実してて、その背景にいかにピッタリの表情ができるかだったり、いかに面白くできるかだったりを研究するのが楽しかったんだと思う。
写り方と同じくらい力を入れていたのが、ラクガキである。
当時、よく書いていたのは
「初プリ」
「久プリ」
「ずっ友」
「仲仔」
「心友」
などなど。
特に、仲良し系のワードはスタンプも豊富だった。
でも、私は昔からずっとバカ真面目のバカ正直者。
本当に心の底から仲がいいと思う子とのプリクラにしか、「仲仔」や「心友」とは書けなかったし、そういうワードのスタンプさえ押せなかった。
逆に、初めて一緒にプリクラを撮ったのに、「仲仔」とか「心友」とかを書いた子に対して、「この子は"仲良し"の範囲が広い子なんだな」と思っていた。
たぶんみんな、そんなに深く考えずに、ハートや星のスタンプと同じくらいの感覚で「仲仔」とか「心友」と言っていたんだと思う。
でも、もしかしたら私と同じように
「"仲仔"や"心友"は、相手を選んで使っていた」
「誰にでも"仲仔"と書くのは、実はちょっと気が引けていた」
という人もいるんじゃないかなあ、とふと思ったので、平成レトロの思い出として綴ることにした。
多くの人に共感はしてもらえないかもしれないけれど、私と似た誰かに刺さってたら嬉しいなあ。
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