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医師と僧侶のカケコミ相談室 第7回 人生に大切な2つの投資
脳神経外科医の道下将太郎と、京都「両足院」副住職の伊藤東凌が、みなさんからのお悩み・質問・疑問へ回答する「医師と僧侶のカケコミ相談室」。
カケコミをはじめた経緯、無料公開のQ&Aはこちらです!
2024年下半期、円安の進行が止まりません。この記事を書いている現在1ドル161円、170円台も見えてきたというニュースを目にして、この先経済、資本主義はどうなっていくのだろうと考えております。
私は、大学卒業後証券会社に入社し、株や投信、債券を売る証券営業をしていました。当時は日経平均が最安値を更新する不況。アメリカ同時多発テロも勃発し、課の先輩たちと航空機がビルに突っ込む映像と、株価ボードが真っ赤(値下がりしている銘柄は赤字で表記されます)になるのを見上げて呆然としていたのをよく覚えています。
あれから20数年……。色んな事がありました(きみまろさんふう)。その間、日本経済は破綻する、アメリカ国債がデフォルト(債務不履行で利払いや元本の償還がされないこと)するなどのネガティブな予測も色々ありましたが、その多くは外れていたように思います。今後も未来は予測できず、資本主義経済もどうなるかわかりませんが、20年を振り返って思うのは、今できることをしっかりしておくしかないということです。20年前、株価が9000円台まで下がった時は40000円台まで上がるなんて想像もできませんでしたが、当時からコツコツ積み立て投資をしていた人は、今大きな資産を築いていることでしょう。
今後、社会の仕組みが大きく変化することもあるかもしれませんが、今の社会の中でウェルビーイング(心身が満たされ、社会・経済的に安定して豊かな状態)を実現するには、お金は必要。稼ぐ、貯める、増やすということに、しっかり向きあっていきたいと思います。
そして、経済基盤を作ることと同時に、社会システムの大きな変化にも対応できる柔軟性、問題解決能力、人と助け合うコミュニケーション力なども磨いておきたい。何より、変化に対して「そうきたか~!」と楽しめる余裕を持っておきたいと思うのです。そんなマインドと知恵を育むために、「医師と僧侶のカケコミ相談室」をぜひ役立ててください。
アプリ「InTrip」7月9日㈫配信の記事では、「あなたは、資産形成のために何に投資してしますか?」という問いを投げかけています。東凌さんからのメッセージは1分ヒントで聞くことができますので、チェックしてみてください。仏教には「清貧」「空=何も持たない」などのイメージがあるかもしれませんが、そんなイメージが覆されると思います。
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今週のQ&Aでは、将太郎さんが「自己投資」についてお話しています。心身が満たされ、社会的経済的にも満たされたウェルビーイングな人生を実現するためには、自己投資、経済的な投資、マインドをととのえる、人間関係を育てる…と、やることが結構たくさん! 医師と僧侶の知識と経験を使って、一緒にコツコツ、ウェルビーイングを育てていきましょう。
Q1 妻が、心療内科でADHDと診断を受けました。本人は自分の言動を欠点ではなく特性として認められ、気持ちの整理がついたようです。私もできる限りサポートしたいのですが、衝動的な言動(仕事中に早く帰ってと何度も連絡が来る。急な買い物を依頼され断ると激怒するなど)がたびたびあり、心が折れそうになります。パートナーとしてどう向き合っていけばいいのか、アドバイスをください。
Q2 急に不安な気持ちになるのはなぜですか?自分の感情が忙しいです。
Q3 社会人10年目、メーカーで営業職をしています。具体的な予定はありませんが、転職や独立も視野に入れて社会人大学院で学ぼうかと考えています。ただ、数百万円の費用は重く、仕事との両立を考えると踏み切れない思いも。自己投資にどのくらい時間や費用をかけたらいいのか、心構えなどアドバイスを頂きたいです。
Q4 短時間でストレス発散をする方法を知りたいです。
Q1
妻が、心療内科でADHDと診断を受けました。本人は自分の言動を欠点ではなく特性として認められ、気持ちの整理がついたようです。私もできる限りサポートしたいのですが、衝動的な言動(仕事中に早く帰ってと何度も連絡が来る。急な買い物を依頼され断ると激怒するなど)がたびたびあり、心が折れそうになります。パートナーとしてどう向き合っていけばいいのか、アドバイスをください。
A1
「課題の分離を徹底した上で、2人の構造を変える対策を」東凌
相談者さんが、奥様に寄り添い出来る限りのサポートをしたいというのは深い愛情ゆえでしょう。パートナーへの愛を大切にすると同時に意識して頂きたいのが、相談者さんの心を守るために自分と相手の課題を分離して考えることです。
奥様が診断を受けた内容については、専門家のサポートをしっかり使い、課題を明確にした上で本人が向き合い、自分で乗り越えていく課題です。相談者さんの力で何とかしてあげなければと思うかもしれませんが、人の課題を代わりにこなすことはできません。課題の分離を徹底した上で、パートナーとしてできる範囲でサポートしていきましょう。
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医師と僧侶のカケコミ相談室
脳神経外科医・道下将太郎&京都「両足院」副住職で「Newsweek」世界が尊敬する日本人100に選出された伊藤東凌が、みなさんからの質問・…
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