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美容院のトラウマ・後編

前回のつづき

なぜか美容院で不遇な扱いを受ける私
まだエピソードはあります

友人の結婚式に呼ばれ、出席することになりました
身なりを整えなきゃ!と思った私は美容院に行くことにしました

ホットペッパービューティーで、自宅からはちょっと遠いが、比較的安い美容院を見つけました
美容師を選ぶことになっています
私は雰囲気の良い女性を選びました

いざ当日
美容院に行くと、受付に選出した女性美容師が立っています
「こんにちは!すみません、予約していたnwですが…」と声をかけると
美容師は嫌そうな顔で、無言で玄関を指差しました
その日は午前中雨が降っていて、私は傘を持っていたのです

玄関に行くと傘立てがあります
「ああ、傘を店内にまで持ち込むなってことか」と思い、傘立てに傘を差し込みました
それにしても、口で言えばいいのに…

カラーとカットをお願いしました
女性美容師が「ここ初めてなんですよね?」と何度も確認してきます
おそらく美容師さんが言いたいのは、「初めてで自分が担当したことないのに、なんで私が選ばれたの?!」というところでしょう

私は気を取り直して「今日は雨あがって良かったですね」などと世間話を持ちかけました
美容師さんは「えーっと、あれでこれで…えっ?!なんか言いました?」というやり取りが何度か繰り返されました

「ああ、この人は私と話したくないんだな」と悟り、その後無言で居ました

カラーリングの染料が、私のおでこの上部に付きました
私は美容師に「取ってもらえますか?」と頼みました
美容師は「はーい」と返事をしたものの、対応してくれません
もう一度「あの…取ってもらえませんか…?」と言って、やっと染料を拭ってもらいました

出来映えは酷いものです
自分で切った方が良かったんじゃないか…?
と思う程です
「こんなんじゃ友人の結婚式出席できません」
と美容師に伝えました

「えっ?!どこがだめなんですか?」
直しようがありません
時間がなかったので、満足しないままお会計をしました
美容師は「納得しないのなら電話ください」と言いました

帰りに傘が盗まれていました
とことんついてません

翌日、やっぱり髪型が気に入らなかった私は、美容院に電話しました
最初担当した美容師あてに電話し、「店長をお願いします」と言ったら
「は~い」と返事して偉い人に代わりました
担当した美容師は、「責任感」というのがどこか欠如しているように思います

代わった偉い人に「髪型に満足していない」と伝えました
電話口でめんどくさそうに「いや、一旦了承したんですから~」と偉い人は言ってきました

「了承していませんよ、時間がなかったので帰りましたし、傘も盗まれるし、染料も二回言わないと落としてくれなかったし、最悪でしたよ」

偉い人は黙りました
結局、お金は返金してもらいました

しばらく美容院ジプシーでした
髪型にこだわりがあった私は、「ここだ!」という美容院が見つかりませんでした

終電前の新宿を一人歩いていました
人混みが嫌いな私は、裏道を通り歩いてました
駅前に差し掛かった時、話しかけてくる男性が居ました
私はイヤホンで音楽を聴きながら、猛スピードで歩いてるので無視しました

男性は何度も何度も話しかけてきます
男性が名刺を差し出しました
美容院の名前が記載してあります
「あ、聞いたことある…」
私が大学時代、カットモデルをした美容院でした
なんという偶然でしょう

私は立ち止まり、イヤホンを外しました
男性と話をします
「表参道で美容師してます、お客さんになってもらえませんか?」と男性は言いました
私は了承しました

しばらくして表参道の美容院に行きました
まあ、なんと満足行く仕上がりでしょう
何も言うことはありません
気持ち良くお代金を払いました

男性美容師さんとも意気投合
楽しい時間を過ごしました

何度か通ってると、担当の男性美容師が
帰り際「もういいですよ」と突き放すように言いました
私は「何がもういいんだろう?」と不思議に思いながら、美容院を後にしました

それからは表参道の美容院には行ってません

髪型をとても気にしてた私も、歳を取って、今では1000円カットです
何も遜色ありません

これで、私の美容院ジプシーのお話を終わろうと思います

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