50歳過ぎて、子どもの頃の夢が叶った話
結論から言うと、図書館で働くという夢が叶った。
なかなかの倍率だと聞いていたので、ダメ元で応募したら、採用してもらえた。
司書資格もないのに、まさか50歳を過ぎて、子どもの頃のかわいい夢が叶うとは思わなかった。
しかも、とても理想的な勤務体制、環境で。
『引き寄せ』とかスピリチュアルっぽいものを私は信じていないのだけど
(否定はしない)
思い続けていれば叶う確率が上がるっていうのが『引き寄せ』だとしたら理解できる。
幼児期から本が好きで、よく本を持ち歩いていた。
愛読書は『いやいやえん』
図書館で何度も借りていた。
小学生時代は伝記もの、ずっこけシリーズ、クレヨン王国シリーズ、青い鳥文庫いろいろ、海外の名作などなど。
図書館が家から徒歩数分だったので通いまくっていた。
高学年頃からは、わかりもしないのに村上春樹、村上龍、片岡義男などの文庫本を片っ端から雰囲気で読んでいた。
中高時代は、短大まで併設されている大きな図書館がある学校に通っていた。
放課後は毎日のように図書館で過ごし、何冊も本を借りた。
司書さんとも仲良くなり、私の読書傾向から、様々な本を紹介してもらった。
寺山修司、星新一、別役実をよく読んでいた記憶。
社会人になっても、通勤時間は本を読んでいた。
だいたい週に3冊のペース。
〇〇賞を獲った本、作家はほぼ網羅していた。
とにかく本好き、というより、図書館や書店が好きなのである。
引越し先を決める時には、近くに図書館があるかが大事な条件だし、
待ち合わせまでに時間があったりすると、書店で過ごす。
図書館や書店に行くと、心が躍るような気持ちになる。
今、住んでいる所も、徒歩5分以内に割と大きめの図書館がある。
その割と大きめの図書館で働くことができたのだ。
子供が高学年になり、ちょっとパートにでも出てみようか。
語弊はあるが、いわゆるパートのおばちゃん、にはちょっとなりたくなかった。
どうせ働くなら好きなことを仕事にしたいと思っていた。
図書館で利用者さんと挨拶を交わすこと。
返却貸し出しの手続きをすること、
書架を整えること。
まだ研修中の身なのでこれくらいのことしかできない。
それでも、
本との新しい出会い、懐かしい再会があること。
仕事のほぼ全てが楽しくて仕方ない。
子どもの頃からの大きな夢がまた叶った。
さて、次は何を叶えようか。