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お雑煮 オリジナル

今年はお雑煮は子どもの頃から長年作ってもらってきたお雑煮ではなく、自分がこれまで作ってきたお雑煮でもなく、思いつきで考えたお雑煮を作ろうと思った。

お雑煮は日本全国色々な物があるとテレビや雑誌などで見たり聞いたりして知っているけれど、1番の違いは、大きく分けると出汁とお醤油で作るおすましの物と白味噌の物の2種類ではないだろうか。
また、お餅が普通の白いお餅かあんこが入ったあん餅か。
ここが大きな分かれ道で他にはさまざまな具を各家庭で長く続いてきた材料で作るのだろうと思う。

子どもの頃に食べてきて、結婚して独立したらまたその家庭によって好みの物が新しく作られたり、これまでの自分の食べ慣れた物を受け継いだり。

SNSで文章を書けば書くほど個人情報とは言えないまでもさまざまな情報が溢れてくる。けれど出来ればそう言った事柄が全く分からない物を書きたい。
小説を書く場合は自叙伝ではない限り自分自身とは全く関係ない物を書く事を思えば個人的な事を書かずに表現するのは可能だ。

また、個人ではなく企業などの会社の宣伝として何かを記事を書くとき、そこには私というものは出てこない、出さない文章を作る。

私はまたここでも実験的に、小説でもなく、宣伝でもなく、日記でもなく、エッセイでもなく、一個人としての何の引っかかりもない物を書きたいと思う。

今の世の中とは真逆の方向の文章を書く。
皆いかに沢山の人に読まれるかを競って色んな努力や工夫を重ねて魅力的な文章を生み出している。
個人的な特徴を織り交ぜて、具体的な場所や、具体的な内容である程喜ばれて読む人も惹きつけられると思う。

けれど、私はそういう物を一切書かずに、まるでそういう部分を全て削ぎ落とした、あるのは普遍的な魂だけのような物を書きたい。

これまで私はとても素直に世の中の流れに流されて生きてきた。
けれど変わりゆく今の世界で、このままではいけないのではないかと思えてきた。
皆んなと違った変わった事をしたいわけではない。
何かいけない力で間違ったある一つの方向に沢山の人が流されて行っている気がするからだ。
それは、流されても良い方向なのか。
誰も疑問に思っていない気がするからだ。
あれ?これは何だろう?という引っ掛かりをみんなに思ってほしいからだ。

と前置きはさておいて、作ったお雑煮を紹介する。お雑煮というものはその地方の特色が出る。

それが全く特色のないお雑煮を3種作った。
お正月三ヶ日を新しい形でお祝いする為に。

1日目は昆布とかつお節の出汁。
具材は、普通の白い焼いたお餅。干し椎茸。エビ芋。雑煮大根。金時人参。鶏肉。水菜。なると巻き。

1日目のお雑煮

2日目は白味噌で出汁は昆布とかつお節。お餅は焼かずに最初から煮込んで柔らかくしたお餅。海老芋。雑煮大根。水菜。なると巻き。

2日目のお雑煮

3日目のお雑煮は、再びおすましで飽きないようにする。神棚にお供えして表面がヒビが入ったお餅を先に水から茹でて柔らかくする。
お豆腐。三つ葉。なると巻き。

3日目のお雑煮。

3日とも全く違う物が出来て良かった。
これまで菜っぱを小松菜にしたり、お正月用にだけ売られている菜っぱにしたり、アレンジしたけれど三つ葉にしたのは初めてだったが、これまで食べ慣れたお雑煮とは味が違ってとても良かった。

本当は海老を入れたかったけど買いそびれた。
ぶりを入れようと天然物を探して買い置きしていたのに、作る直前になって解凍が面倒になって入れるを辞めた。
穴子も入れたかったが今年は焼き穴子が見つけられなかった。
ないない尽くしだった。

来年は海老を忘れず、焼き穴子も早くから見つけて買い置きして、あん餅入りのお雑煮にも挑戦してみたい。

#うちのお雑煮

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