光る君へ 第37回|権力を得て闇が浮き彫りに
前回までのしばらくは、まひろの恩恵を受けた
道長様、中宮様、倫子様、そしてまひろ自身の
「光」の部分が映し出されてきました。
今回の放送では「闇」が出てきましたね。
あれほど政に誠実であった、
出世欲なぞ無かった道長様が
ついに!変わってしまった・・・
「自分の出世のために人を道具にする」
道長様自身も、それには目覚めたくなかったでしょうに。
中宮様がお産みになったのが
姫ではなく皇子であったときから、
じわじわと闇を育んできたようです。
それまでは、娘を入内させるのも、御嵩詣も、
内裏を清めるため、不憫な娘への贖罪と幸せを願ってのことと、
本音ではあり、でもどこかで必死に闇の種から芽が出ないよう
自身に言い聞かせていたのもあると思います。
長い間、道長様は絶対的な権力者ではありましたので、
身を置いた環境が、運命が、そうさせてしまった
誰であったとしても逃げられない「人間の性(さが)」を
この作品は見せてくれたなと感じました。
出世欲がなく気さくな振る舞いをしてきた道長様だからこそ
人望も厚く、多くの信頼を築いてきたわけではありますが。
(倫子様も明子様もまひろも、そりゃ尽くしたくなる)
思いもよらないところで、
道長様はまひろに
「敦成親王様は次の東宮となられるお方ゆえ・・・」
と口走ってしまいました。
まひろは受け入れ難い表情で
「次の?」
と問いました。
ちなみにここは、わたしのキュン♡ポイントでした(笑)
まひろの局のところでふたりは話していましたが、
まぁ~距離が近いこと!
話題は藤壺に入った盗人の件でしたが
道長様は感謝と労いの言葉を述べ、
まひろは中宮様を立てる言葉を述べ、
それにより道長様がさらに一歩まひろに近づき♪
まひろちゃんは、人の心を解き放つ魔法を
使いすぎだと思いませんか?☺
(帝の御心も中宮様の御心も、随分と解きほぐしました)
馴染みのメンバー(斉信殿、公任殿、行成殿)にさえ
問われても答えないほど
誰にも見せていなかった胸の内ではありますが、
まひろの魔法には敵いません。
ついついさらけ出しちゃいますのよね~。
(うん、闇のもくろみを言葉にしちゃうのも仕方ない!)
そしてそのように芽生えた闇は、
あれだけ懸命に呪詛をかけてきた伊周殿の成果
なのかもしれませんね。
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才能を存分に活かしながらも、内裏での立場も
しっかりわきまえているからこそ、
実家に戻ったときは、気が緩み、
おしゃべりが過ぎてしまうまひろ。
そんなまひろの闇、
娘を放っておいてる後ろめたさが
娘・賢子の「母上なんか大っ嫌い」の言葉として
あらわれました。
倫子様は、母として、道長様を支える正妻として、
見守りながら、ときに直接的に働きかけてきましたが、
中宮様が帝のご寵愛を受け、子を宿すという
成果に結びつけたのはまひろであることは、
まひろに感謝を伝えて、認めています。
ですが嫉妬心という闇は、隠しきれなくなりました。
まひろのことを話す中宮様や
まひろびいきの道長様に、
これまでとは違う曇った表情で立ち振る舞います。
源氏物語が人気になる影で、
憎悪を膨らませた枕草子の作者・清少納言。
まひろの前に登場したところで、、、次回へ!
どうなるのでしょう~、ますます面白くなってきました。
来週は第38回「まぶしき闇」
タイトルが秀逸☆