「熱い微風に踊らされて来てみれば海」
殺されそうな快晴の空
パドルボードで漕ぎ出せば
ライフジャケット越しに
背中が焦げていく
キミは後ろからヨタヨタしながら
付いてくるけど方向が違うよ
突き刺す潤んだまなざしは
待てよ と毒づいてる
心を蹴飛ばして
息をするように立つと
波に煽られないから
滑べるように進むさ
小さな風が頬に触れて
メロディが耳を掠める
濃い潮の香りは鼻に抜け
くちびるには塩っぱい汗
沖で旗めいている
ウィンドウサーフィン
気持ち良さそうだよね
あそこまでは行けないけど
ふたりで何処まで行けるか
並んで行ってみるか
#詩