【詩】 「平凡な毎日って何処に行けば」
「平凡な毎日って何処に行けば」
ぽっか ぽっか
聴こえてくる平凡
だけど 見えないんだ
霞んでいる訳でもない
どっか どっか
押し寄せてくる親切
だけど 感じないんだ
熱がある訳でもない
たった たった
迫ってくる早い流れ
だけど 此処が良いんだ
哀れんでる訳でもない
なっぱ なっぱ
食べろ食べろの心配
だけど 食べてるんだ
知らない訳でもない
すっと すっと
背筋を伸ばせの小言
だけど 立ってるんだ
一生懸命な訳でもないけど
だけど だけど
毎日を好きになりたい
と言ったきみの言葉が
また聴こえて来る
毎日毎日同じことの繰り返しの中で、「このまま時間だけが過ぎていくのよね」 と、
あなたの この言葉は あの頃の僕には響かなかった。
それなりに仕事を覚え他人と渡り合える様になり自分を肯定出来るようになると
あなたの言葉が聴こえて来た、何かをやり遂げた後に沁みてくる 今、それが少しだけ分かる。
そんな時間を過ごしながら また次の日が いつもと同じ毎日になるのだろう。