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離島クローズアップ:広島県 豊島

有人離島一覧の作成がまだ終わらないのだけど、ちょっと変わった島を見つけたのでクローズアップする。豊島(とよしま)という、広島県呉市に所属する離島だ。
学校が無い有人離島は多数あるし、小学校しか無い離島も多数ある。
でもこの島の教育施設は中学校のみ。地図で見ると小学校跡地はあるので、以前は小学校もあったはず。調べたところ、2014年(平成26年)に隣の大崎下島の小学校に統合されている。豊島の子は小学校は隣の島へ行き、中学校はいきなり近くなる。そして高校はまた遠くなる。

こうなった経緯は、単なる人口減少のみではなく、豊島と大崎下島の間に豊浜大橋が平成4年に開通した影響もあるようだ。
離島を一つずつ見ていくと、本土・本島とつながる陸路がある島は比較的栄えている。豊島は住民950人、面積5.64 km2と小規模な有人離島だが、東京都・青ケ島の住民が166人で面積が5.96 km2であることを考えると、離島振興における交通アクセスの重要さがよく理解できるだろう。

広島県の瀬戸内海の離島は車が通れる橋で繋がっている島が多い。島と島の距離が近いことも重要な条件だが、離島振興上、できるだけ地続きにしてしまうことも重要なのだと実感。面白いな、離島調べ。