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兄弟公園

理系だけど割と日本近代文学が好きなワタクシ。
先日気づいたのだけど、徳富蘇峰と徳富蘆花はそれぞれ住まい跡地が東京都内で記念公園になっている。

兄弟で文学史に残るのも比較的稀だと思うし(蘇峰の方はジャーナリスト寄りだけど)、兄弟どちらも公園になるくらいメジャーというのも稀だろう。
こういうケースって他にもあるのかな?

以前調べた「文豪」でも、記念館や史跡はあっても公園まで作られてる人はいないみたい。

尾崎紅葉:生誕地と旧居の跡地
森鴎外:記念館(文京区)
夏目漱石:記念館(新宿区)
芥川龍之介:記念館(北区に建設中)
宮沢賢治:記念館(花巻市)
中原中也:記念館(山口市)
太宰治:記念館(五所川原市)

メジャーな文豪は記念館ばかりだな。明治と昭和では60年隔たりがあるし、都内は震災や空襲もあった。公園になるほどの土地を丸々遺せるかどうかと作家としての名声には直接の関係は無いけれど、だからこそ兄弟揃って公園として名を残すレアさが際立つ。
そもそも兄弟姉妹で文学者、というケースが割と少ない。思い出せるのはブロンテ姉妹くらい。ブロンテ姉妹も博物館はあるが公園ではない。

ということで、蘇峰公園と蘆花恒春園は、世界的にも稀な兄弟文学者公園と言えるだろう。どっちも行かなくては。蘆花はまだ読んだことが無いから読まなくては。

ところで、このポストを書きながらいろいろ調べたら、文士村を名乗る地域もあるのだね。田端、馬込、落合、阿佐ヶ谷、他にもあるのかな?
文士村比較は大人の自由研究ネタとしてそのうち書きたい。