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ふきのとうのように

子どもの大学入試の結果は、希望する学科は全落ち、滑り止めと念のため追加した1学科のみ合格という、苦い結果に終わった。3月入試まで粘る気力も本人には無く、滑り止めとは言え、4年通っても良いと思えるところを選んだのだから、ちゃんと4年で卒業してね、と入学金を振り込む。

それでも、年内に半分は合格が決まる最近の入試状況で、敢えて一般受験を選び、ハッタリ抜きの学力で挑もうとしたチャレンジは賞賛したい。指定校推薦も選べなくはなかったけれど、希望する学科が無いからというだけの理由で一般受験。望んで努力しても届かないものがあるという経験も悪くはない。

子ども2人とも自慢できるレベルの大学ではないので、お金で学歴を買っているようなものだけど、上の子は大学で得意なものに出会えたし、下の子にもそういう出会いがあると思う。あとは幸せになれるように自ら人生を切り拓いてもらえれば。苦いけど美味しいフキノトウのように、しぶとく味わいのある人生を生きよう。