熱の南北輸送と大気の大循環
畑をしていると、地球や自然のことに目を向けるようになります。
地球は、どのように動いているのか。
太陽との関係は?
なぜ、風は季節によって方向が変わるのかなど、
間接的に畑と関連することを含めれば、
地球について知ることは、野菜の生育環境を知ることにもなります。
例えば、大気の循環に目を向けると、
大気の基本的な性質は、
暖かい空気は冷たい方に流れ、
冷たい空気はあたたかい方に流れます。
ですが、赤道付近の暖かい空気が
直接、極付近に行くことは無く、
蛇行しながら、南北方向に熱輸送が行われています。
中緯度(30~60度)では、
偏西風が蛇行しながら、
南北に熱輸送を行っています。
北極付近の寒気は南に、
赤道付近の暖気は北に、
それぞれ偏西風という中緯度で蛇行しながら
南北に空気を循環させる風に乗って運ばれます。
この偏西風の蛇行も面白い現象で、
蛇行のパターンは一定の形ではなく、
非対称な形で変動していて、
熱輸送成分をすべて足し合わせると、
南から北へ熱の輸送が行われていると分かります。
これがもし、対象の形をしていれば、
打ち消し合って、差し引きゼロになってしまいます。
この偏西風の蛇行の形が絶えず変動しているので、
熱の南北輸送が行われているのです。
大気の循環を見ると、
非対称が故に成り立っている自然の循環があり、
畑もまた対称に位置することが
必ずしも良いことではないのかもしれないと考えさせられました。
実は、自分の畑は、畝の形が蛇行していて、
決して幾何学的に綺麗な畑とは言えないのですが、
それもまた、自然の形であると考えれば、
一つの正解なのかもしれません。
地球のことをさらに勉強して、
畑に活かせるようにしていきたいと思います。
それでは、また!