地球を一目見てみたい
立花隆さんの「宇宙からの帰還」を読んでいます。
宇宙飛行士は、宇宙に行く前と後で、
どのような精神的変化がもたらされたのか。
非常に興味深い内容であった。
何十名もの宇宙飛行士をインタビューして、
宗教観や職業、家族や同僚との関係など、
あらゆる質問をして、
宇宙飛行士の内的変化と外的変化について、
事細かに書いている。
本人から直接聞いた内容であるから、
率直な表現で綴られていて、
同じ体験をしたにもかかわらず、
考えや価値観がまるっきり違う人がいるというのも面白かった。
ただ、皆に共通して言えることは、
地球は美しかったということ。
そして、地上で起きている争いは、
本当に馬鹿げたものであるということ。
実際に、宇宙に行ったことのある人にしか語れないような内容で、
イメージはすれど、実感は伴わなかった。
ただ、本当に地上で起きている争いは、
なぜ起きているのかと考えれば、
地球を外から見たことがないからだと思う。
そう断言しても、あながち間違いではないと思う。
自分も宇宙空間から地球を見たことは無いが、
地球について考えている時は、
戦争や争いとは無縁であり、
もっと壮大な何かについて考えている。
おもに、自然の循環についてであるが、
循環を意識すれば、
誰かと争うことの無意味さがわかるし、
誰かと協力することでしか、
人は生きていけないと分かる。
それを宗教に求める人もいれば、
所属する会社やコミュニティに求める人もいる。
また、全く誰とも協力せず、
一人の力で生きていこうとする人もいるが、
その人も、完全な自給自足はできない。
どこかで誰かに頼って生きている。
本当に一人の力で生きていると思っているのであれば、
それは、背景を意識できない人なのだ。
野菜づくりについても言えるが、
野菜を種から作るとしても、
種をつくった人が背景にいる。
もし、自家播種で蒔いていたとしても、
その種は、自分が作ったのではなくて、
自然の力によってつくられたものであり、
一人の力では決してできないものである。
自分は、日頃からよく地球について考えているが、
地球を外側から見てみたいという思いもある。
全く今までの考えから離れて、
全く違う人生を送ることになるかもしれない。
どれだけ地球は美しい星なのか。
一度この目で見てみたいという願いは、
誰もが一度は抱くものであると思う。
それでは、また!
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