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しあわせ と さよなら を、ありがとう。


ついに昨日、白石麻衣卒業コンサートが開催され、乃木坂46を先頭で引っ張り続けたまいやんが卒業した。

卒業発表をしてからおよそ10か月間いろいろなことがあったが、ひとまず今はまいやんを無事に送り出せたことにホッとしている。今日からまた新たな道を歩み始めていることでしょう。

今回はそんなまいやんの卒業に関して、感じたことを記しておきたいと思う。




昨日の卒業コンサートで個人的に1番印象に残っているのは、さゆりん(松村沙友理)の手紙です。会議室で2人きりで内緒話をしたことや初めて会った日のこと、支えてくれたこと、ご飯に誘ってくれたこと、匂いを嗅ぐのが好きなこと、声が好きなこと……など、印象的なことから日常の何気ないことまで1つ1つ大切そうに話していたのを聞いて、込み上げてくるものがありました。


私たちも、本当に好きなものについて、「どこが好きなの?」と聞かれると、「全部!!」と答えてしまったり、これ!というものがすぐに思いつかなかったりします。

まいやんの卒業シングルである『しあわせの保護色』で、「しあわせはいつだって近くにあるんだ 保護色のようなもの気づいてないだけ」と歌われているように、しあわせは目の前の好きや愛に隠れてしまっています

そんな隠れてしまうようなしあわせを見つけてあげて、1つ1つ話していくさゆりんの姿は、寂しそうにも見えましたが、同時に幸せそうにも見え、私も感情を抑えることができませんでした。



今回の卒業という節目ができることで、永遠ではない「いま」を実感し、日常の「しあわせ」が浮かび上がってきました。探しても見つからなかった「しあわせ」は「別れ」という鍵により見つかり始めるのです。

「始まりはいつだって そう何かが終わること」「サヨナラは通過点」と歌われていたように、今まで前を向いて「サヨナラに強く」なることを意識してきましたが、今回のまいやんの卒業で、また別の角度での「サヨナラ」との向き合い方を教えてもらった気分です。

一見、相反するような「サヨナラ」と「しあわせ」の感情ですが、見えない場所で繋がっていることを感じました。

そんな「サヨナラ」と「しあわせ」について歌われている『しあわせの保護色』の2番が私は好きで、今回の卒業コンサートでその歌詞が出来事とリンクすることでより好きになりました。



最後の最後まで大きく私に贈り物をくれたまいやんに感謝です。

ライブの最後で並べられていた数々の写真の中には、しあわせの見つけ方以外にも大切な何かが隠されているかもしれません。先輩の後ろを歩く後輩がそれを拾い育てていくのに期待したいと思います。

新たな日常に植えられていく「しあわせの種」が花開くのが楽しみです。




そんな「しあわせ」の見つけ出す鍵をくれたまいやんへ。

「さよならを、ありがとう。」


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