私の目指すもの
養護教諭になって、風通しのいい保健室をつくりたい。
時には嫌なことや不安を吹き飛ばす、時には柔らかい風が吹く、そんな心地いい保健室を作りたい。
私が養護教諭を志そうと思ったのは、看護学生の時小児科の実習でてんかんの治療をする子に会ったことだ。その子は今まで通り学校で友達と遊ぶことを楽しみにして治療を頑張っていた。その時、看護師の知識や経験を生かして学校でもっとサポートできることがあるのではないかと考えた。
私は何ができるのか。
約4年間看護師として働いてきて、外科と整形外科、精神科を経験した。
外科では、「何か変だ」と異変に気づくことや、死に向き合う人と関わりその思いに寄り添うよう努力した経験がある。整形外科では、基本的な救急処置や包帯法、感染症に対する知識を得た。また、精神科では人のこころの痛みに共感し寄り添うことで、コミュニケーションの技術を高め、孤独にさせないことの大切さを知った。私はこれらの経験をもとに、生きているうえで起こる嫌なこと、衝突する壁、悩みなど、一人では希望を見いだせないことがあったとき、そっと手を差し伸べ寄り添える養護教諭でありたい。
そしてその先に平等な社会を作りたいと思う。今まで弱い立場に立たされる人たちと関わり、同じ位置から社会を見るなかで、そこには様々な偏見や思い込みや差別にあふれていた。人が生まれることと生きていることと死んでいくことは平等にあることだ。そこに差別化や偏見なんてないはずだ。人が一人の人間として認められ、「その人はその人だね」とみんなが言えるようになれば、堂々と自分らしく生きられる平等な社会になるのではないだろうか。
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