ベンチャー企業でのアルバイトで得たものについて

最近、あるベンチャー企業で約2年間続けたアルバイトを辞めた。理由は学校の卒業・就職のためなので、別にトラブルなどで辞めたくて辞めたわけではない。続けられるなら続けたかった。

特定されたくはないので詳細は伏せるが(それでもわかる人にはわかってしまうのだろうが)、この会社でのアルバイトは私にとってとてもストレスが少なかったし、オフィスは居心地が良かった。

私はここで働き始める前、個別指導塾や飲食店での長期アルバイト経験があったが、どちらもとても精神的にしんどくて、出勤前には動悸がして、職場の前に立つのにもいちいち緊張して気合を入れなければならない有様だった。そんなだから、どちらも一年しか続けられなかった。

しかし、ここでの仕事は違った。
毎回特に緊張せずにオフィスに入ることができたし、ビクビクせずに落ち着いて集中して仕事をすることができた。

私がここでの仕事で学んだのは、「仕事=苦痛に耐えること」では必ずしもないということだ。人には向き不向きというものがあり、自分に向いている内容の仕事を自分に合った環境でやることができれば、それほどのストレスを感じなくてもお金を稼ぐことができるのだと知った。

ここの仕事の何が良かったのだろうと考えると、いくつか思い当たる。

一つは、働いているのが上から下まで20〜30代前半の若い人ばかりで、男女比も半々ぐらいだったこと。
私はどういうわけか中高年の人々と話すのが苦手なので(常にめちゃくちゃ緊張してしまい疲れる)これは非常に助かった。

そしてもう一つは、あらゆる連絡が合理的・確実に行われる仕組みがあり、すべての仕事がマニュアル化されていたことだ。
仕事の内容は多岐に渡ったが、すべて細かなマニュアルがあり、その改訂や変更もインターコムで速やかに全員に伝えられた。勤怠は勤怠管理アプリで管理され、分単位で給与が計算された。会社への連絡はLINEで行えた。

私は対面や電話でのコミュニケーションが苦手だ。
どんな連絡もメールやLINEでしてほしいと常々思っている。
単に緊張するからというのもあるが、口頭での伝達には言い間違いや言い漏らし、聞き間違いや聞き逃しが発生する。それがとても不安なのだ。

この職場ではその心配が全くなかった。わからないことはいちいち人に訊かなくても、連絡事項やマニュアルを読めば大体解決できた。

このように人に話しかけなくても仕事ができるというのは、私にとってはとてもありがたいことだった。なぜなら私は人の名前を覚えるのが非常に苦手だから。
質問せざるを得ない時も、名前が分からなくても質問できるような仕組みがあった(質問対応する人の机に目印/質問用のGoogleフォーム)のがありがたかった。

他にもいろいろあるが身バレしそうなのでこのくらいに。
春からは全く違う古い日本の会社って感じの企業に勤めることになるが、馴染めるんだろうか。バイトと正社員じゃまた違うだろうしなあ。いずれにせよ、このような働き方、環境もあるのだと知ることができたのは収穫だった。

某社の皆様、どうもお世話になりました。
これからもどんどん成長して、長く存続するサービス・会社になってほしいなと、陰ながら応援しています。

#退職 #バイト

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