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GIGAスクールを支える「ロイロノート・スクール」の舞台裏(2)

毎月専門家のゲストをお招きして、旬なネタ、トレンドのお話を伺います。


前回からの対談は、株式会社LoiLo代表取締役 杉山浩二さんにお願いしている。現在GIGAスクール構想によって小中学校に1人1台端末が導入されたが、学校導入のiPadのほとんどにインストールされているのが、学習支援ツールの「ロイロノート・スクール」である。

毎日227万アクセスが発生する学校の巨大インフラとなっているわけだが、学校へのアプローチを始めたのはもう10年前だ。

先進事例として取り上げられる機会も多かった一方で、先進すぎて困った事例も…。ICT教育にも、それなりのダークサイドがある。


小寺:「ロイロノート・スクール」が学校で採用されるようになった理由というか、ここらへんが売りで採用されたんだろうなみたいなのって、どの辺なんですかね。

杉山:使いやすさが一番だと思いますけどね。

小寺:UIがわかりやすいと。

杉山:そうそう。わかりやすいというのがたぶん一番で。

一番よく使われてるのはやっぱり課題提出して、先生が添削して返すとか、そこらへんが一番使われている。一番はじめの一歩として使われてる気がしますね。紙に書いたヤツを写真に撮って提出するとか、それが一番わかりやすい使われ方というか、業務改善というか。ペーパーレスみたいなのはよくやられてます。

小寺:うん、確かに。昨日、息子が使ってる「ロイロノート・スクール」の中身を見たんですけど、やっぱり宿題の配布みたいなのによく使われているみたいで。

ただ教材のほうがまだまだ紙なんで、問題を先生がパシャっと写真に撮って、それを生徒に送って、生徒はそれを見ながら紙に解く、みたいな感じになってるんですよ。子供に言わせると、とにかく紙のプリントが減ったと。そこは効果としては大きいように思いますけど、根本的にはそうじゃないだろうと。やっぱり電子教材の量が追いついてきてないところがあって。

杉山:ですね。うちも結構それ、教材会社から連携しませんか、みたいな話とかきますけど。皆さん、「私たちわからないんで」って。

小寺:(笑)。わからんのかあ。

杉山:ええ、それ言っちゃうの、みたいな。私、時代遅れなんで助けてください、って、そんなの助けられねえよって(苦笑)。

小寺:(苦笑)。

杉山:一緒に売り込んでくれよ!みたいな感じもありますね。やっぱり、そこの……遅れてるというか、育つ気がないの?みたいな感じはありますよね。デジタル教科書とかもやってますけど、本当に、結構微妙ですよね、今のところ。

小寺:うん。なんかiPadは使うようになったんだけど、保護者からすると何か教育が変わったって実感が持てないんですよね。

杉山:こうしてもらえませんか、と聞いても、それは技術的にできません、とかね。なぜできないのかわかんないけど、それは難しいって開発会社の人が言ってます、みたいな。それはやらせろよ、みたいな事は思いますけど(笑)。

小寺:(笑)。

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