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2022.10.15 大台ヶ原
今年の秋はたくさん紅葉を見た。しかも、色んな所で。
この日はずっと行ってみたかった吉野熊野国立公園に指定されている大台ヶ原へ。
奈良県と三重県の県境に位置する大台ヶ原は雨の日が非常に多く、日本では屋久島とならんで降水量の多い地帯だ。
年間400日雨だと言われるほど。
友人と約束していた日も、天気は優れない予報、、、
が、当日は凄く晴天!
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日頃の行いは特にいいと思っていないけれど、良かった模様。
山の神さまに感謝、、、。
大台ヶ原のトレッキングコースは距離や歩く高低差によっていくつかのコースがあるが、この日はビジターセンターから日出ヶ岳山頂、正木ヶ原、大蛇嵓を超えてシオカラ谷吊り橋を渡り、ビジターセンターに戻ってくるという周回コースを歩くことに。
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このコースは見どころが沢山あり、また体力もそこまで使わなくて良いのでトレッキング初心者の友人と一緒に歩くにはうってつけだ。
10月中旬の標高1500m地点はもっと冷え込むかと思ったが、快晴に恵まれた事もありとっても過ごしやすい気温だ。
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日本100名山のひとつであり、また週末という事もあって登山客が多い。
その他にも、日本百景、日本の秘境100選にも選出されているとのこと。
駐車場には全国各地のナンバーの車が並んでいた。
登山口からほとんど平坦な道を30分も歩くと展望台に到着だ。
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雲がない日にはなんと富士山まで見渡せるという。
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今年の夏には北アルプスの穂高岳へ出向いたが、3日間全て天気が良く、奥穂高山頂からも富士山が見えた。
どこからでも一目で富士山だとわかる整った高貴な山容は、やはり日本一の山だとその存在に出くわすたびに思うのである。
それと共に、やはり日本は狭いんだなあと感じる。
そうは言ってもまだ富士山は未踏の山なので、来年の夏こそはあの高貴な山の頂きからの日の出を拝みに行きたいと思っている。
展望台を背に右手に進むとほんの10分で日出ヶ岳山頂へ。
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今まで平坦な道歩きだったが、山頂へはさすがに少し登りがある。
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青空の中に立つ小さな白い小屋がなんともワクワク感を掻き立てる。
THE 大台ヶ原、という風景。
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大台ヶ原という名前が有名だが、国土地理院による地図には"日出ヶ岳"と記載されている。
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標高の高い地点は木の葉が色づくのも早く、紅葉の時期にもドンピシャだったようだ。
山頂の高台で友人が持ってきてくれた東京土産のお菓子を一緒に食べ、景色を楽しむ。
不意に出てくるお菓子ほど嬉しいものはない。
あまり山へ登らない友人は、標高1600mの高さから見える雲の流れる速さに驚いていた。
もう慣れてしまって忘れていたが、私もそんな風に感動した事があったなあ、、
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山頂での休憩でずいぶん満足してしまっていたが、あんまり長居するとさすがに体が冷えて来てしまったので足を進めることに。
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この写真や、もう一つ前の写真でも分かるように、ここらへ自生している木の下部分には葉っぱが生えていない。
これはこれらの木の元の特徴ではなく、鹿が葉を食べることによるものらしい。
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大台ヶ原といえば、という景色の白く立ち枯れた木や、笹に覆われた地表も大台ヶ原本来の姿ではない。
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とても美しい景色だが、、、
山の本来の姿や、今の景色のその原因、生態系や人間との関わりなどをもっと考えていかないといけないんだと思わされた。
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正木ヶ原の途中にあるひらけた場所で軽く昼食を。
何を食べたか忘れちゃった(笑)
私のことだからささっと食べれる何かを食べたはず。笑
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この日同行してくれたのは高校時代の友人で、毎日一緒に帰宅していた本当に仲のいい友達。
でも高校卒業から住む県が離れてしまったので会う頻度はグッと減ってしまって、この日は本当に久しぶりにゆっくりと色んな話をしながら歩いた。
昔とは話す内容も変わってしまったけれど、自然の中を歩きながら旧友と過ごす時間は本当に素晴らしかった。
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ここは見どころスポットなので本当に人が多い。
岩場が突き出すような形の場所で、その下は渓谷なのでその標高差1000m。先端まで行くととても良い景色が望めるらしい。
順番を待っていたら本当に時間がかかりそうだったので早々に撤退。友人も高所恐怖症だし。笑
大蛇嵓へ行くために結構な坂道を降りたが、あまり成果は得られず急な斜面を戻る。
まあ、これも登山の醍醐味というところ。
分岐に戻って来たので、次はシオカラ谷の吊り橋へ。
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水のせせらぎって、どうしてこんなに心安らぐものなのか。
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もうビジターセンターへは近いので、川遊びに来ている親子の賑やかな声が聞こえる。
私たちもそろそろちゃんとした食事をとりたいところだ。
出発の時に、食事処ののれんをしっかり見ている。
地図を見たらあと30分ほどか。
気がはやっているので意気揚々と出発したが、川のある方へ下ってきたのだから当然駐車場方面への登山道は上りになる。
そんなことよりご飯の事しか考えていなかったので、想像以上の標高差に思ったよりしんどいなあと友人と顔を見合わせふうふう言いながら登った。
2人とも、今日1番頑張って登ったと思う。食事のために。
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これこれ。この赤い旗が見たかった。
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ちょうど他の登山者の皆さんも食事時で、2軒あるご飯屋さんはどちらも満席に近かった。
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しっかりと出汁の効いた山菜そばを頂いた。
山登りをした後の食事ほど身体に染みるものはない。
お汁も残さず頂いた。高血圧予備軍確定だ。
程よい疲労感で友人も大層満足してくれたらしく、またどこかへ一緒に行こうねと約束して帰路についた。
これまた登山後お決まりの温泉へも一緒に行き、疲れを癒して解散。
本当に良い山行だった。