人は何でできているのか?人体のレシピを解説
みなさんは自分の身体が何でできているのか知っていますか?今回は人体の組成(レシピ)について話していきます。
1. 人体の物質
①水:約60%
水は体温調節、老廃物の排出、栄養素の運搬、細胞の化学反応の場として重要です。
②蛋白質:約17%
筋肉や臓器、酵素、ホルモンの構成要素であり、体の修復や成長に必要です。
③脂質:約15%
エネルギーの貯蔵、細胞膜の構成、ホルモンの生成に関与します。
④ミネラル:約5%
ミネラルはカルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウムなどの無機化合物の総称のことです。骨や歯の構成、神経信号の伝達、筋肉の収縮に関与します。
⑤炭水化物:約2%
主要なエネルギー源として利用され、脳や筋肉の機能を支えます。
⑥核酸:約1%
DNAとRNAとして遺伝情報を担い、タンパク質合成に必要です。遺伝情報を保持し、細胞の成長や修復に不可欠です。
2. 人体の元素
①酸素 (O):約65%
質量の約65%を占めます。主に水の形で存在し、細胞の呼吸やエネルギー生成に不可欠です。
②炭素(C):約18%
質量の約18%を占めます。すべての有機分子の基礎となり、糖、脂肪、タンパク質などの基本的な構成要素に含まれています。
③水素(H):約10%
質量の約10%を占めます。水分や多くの有機化合物に含まれ、代謝プロセスで重要な役割を果たします。
④窒素(N):約3%
質量の約3%を占めます。タンパク質やDNA、RNAの構成要素であり、遺伝情報の保存と伝達に不可欠です。
⑤カルシウム(Ca):約1.5%
質量の約1.5%を占めます。骨や歯の硬さを保つために重要であり、筋肉の収縮や神経伝達にも関与しています。
⑥リン (P):約1%
質量の約1%を占めます。DNAやRNA、ATPの構成要素であり、エネルギーの貯蔵と利用に関与しています。骨や歯にも多く含まれています。
⑦少量元素:0.01%〜1%のもの
・硫黄(S)
・カリウム(K)
・ナトリウム(Na)
・塩素(Cl)
・マグネシウム(Mg)
⑧微量元素:0.0001%〜0.01%のもの
・鉄(Fe)
・亜鉛(Zn)
・銅(Cu)
・マンガン(Mn)
⑨超微量元素:0.0001%未満のもの
・セレン(Se)
・ヨウ素(I)
・モリブデン(Mo)
・クロム(Cr)
・コバルト(Co)
以上が人のレシピとなります。今回紹介しなかった元素で少量ながら組成となっているものも存在します。性別や年齢、体型などで分量に差があります。
レシピを見ると人体のほとんどが水なんですね。