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【詩】タイミングのズレも愛おしいと思いたくて #15
タイミング
君も私も
感じてること
考えてること
同じだったのに
どうしてすれ違っちゃうんだろうね
どうして君はあのとき私に
同じだってことを伝えてくれなかったのかな
どうして私はあのとき君に
同じかどうか聞き返さなかったんだろう
でも、もっと大事なのは同じがいちばん大事ってわけじゃないこと。
「同じ」じゃなくて「違う」だったとしても
わたしは君のきもちも考えも
知りたかったんだよ
わたしは君を知りたかったんだよ
「君を知りたかった私」をわたしが見つけるのは遅すぎて、
もうそのときには、わたしのことで、いっぱい、いっぱいになってたんだ
わかりあえなかったのは、わたしが悪いでも、君がわるいでもなく
タイミングがわるかったんだよね
そのたいみんぐは、果たしてほんとうにわるかったのか、
もしかしたら、わたしにとっても、きみにとっても
ベストタイミングだったかもしれないよね。
私も君も、悔やまず進め。
解説
タイミングがずれて、分かり合えなかったことを知った中盤では、そのズレを漢字とひらがなを統一しないことで、アンバランスさを表しました。後半に連れて徐々にまるく、優しく、安定した「私」の「君」との距離の捉え方、タイミングについての感じ方の変化を意識しました。「私」が常に「君」を一番に考えている優しさと、「いっぱい、いっぱいになった」ときの自分の気持ちを抑えきれない人間らしい「私」のバランスを感じ取ってほしいです。最後には「私」が「君」より自分のことを一番に考えられるようになった、という優しさを表現したつもりで、優しくて他人を一番に考えてしまう方に伝わってほしいと思って、今回は解説を書きました。最後まで読んでくれてありがとうございました!
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