「顔」の見えたコミュニケーションについて

コロナとともに生活することがもはや当たり前となったこの社会において,私たちは以前よりもテキストによるコミュニケーションを取っている。

テキストのみのコミュニケーションにおいて,他者への信頼は生まれるだろうか。

今日の午後の仕事は同じ組織の中だが,テキストでのやりとりしかなかった人との会議だった。

メールの文面はフランクな書き方をされる人。
私と同じくあけすけとした物言いをされるが核心をつく人。

さて,実際はどんな人なのだろう…。

なんのことはない,侃々諤々とした議論が展開されたではないか。
予定していた時間をあっという間に超過し,それでも建設的な議論は続いた。

会議の席を持ってよかったと言える,そんな午後であった。

フランスの哲学者,レヴィナスは「他者」の「顔」について論じていた。

私と「他者」は異なる存在である。しかし,「顔」が見えることによって相手を傷つけることができなくなるとレヴィナスは言う。

私は今日,「顔」を見たことによって,仕事仲間として認識したのであった。

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