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ちょっと痩せた気もする

スープはいいぞ。スープの作り方を覚えていたら大抵どうにかなる。夏は冷静スープ、冬はあったかいスープ。スープがぱっと思い浮かばない人は鍋でもいい。とにかく煮込み料理はいいなということを、1人暮らし歴3週間の自分が実感したから、ただただ伝えたいのだ。今のところ、外食はしていない。

まずスープを作れば野菜が取れる。野菜を切るのがめんどくさい?いらんいらん。今ではもやし、キャベツ、ニンジン、ニラなどが食べやすい大きさにカットされている「カット野菜」が売っている。それが100円程度で買えるのだから、便利さに安さにと目玉が飛び出る。キノコを手で引きちぎってもいい。とにかくそのカット野菜やキノコを鍋にバーンとぶち込んで、好きな肉をドーンと入れる。肉を切るのに包丁とまな板が必要?いらんいらん。豚バラや豚しゃぶなど薄くスライスされているお肉をそのままドーンと入れればいい。ちょっと分厚い鶏肉なんかは調理ハサミを使えば簡単に切れる。

次にスープは炭水化物に合う。味噌汁にはうどん、蕎麦、白米。中華スープにはうどん、蕎麦、白米、パン、スパゲティ。変わり種で冷凍水餃子を入れてもうまい。カレーにはうどん、蕎麦、白米、パン。カレーがスープか否かは置いといて、でもレトルトを使えばごく一般的なカレーもグリーンカレーも作れるのだから、ここは手軽さという視点でカレーもスープにしてしまおう。トマトスープには白米、パン、スパゲティが似合う。豆乳スープなんかを作った日には、ハイソサエティな暮らしを実感できる。ちなみに豆乳に合うのはうどん、白米、パン、スパゲティだ。ダイエット中だから炭水化物が取れない?構わん、食え食え。炭水化物をちゃんと食べた方が甘いものを食べたい欲求が減る。そして何より、炭水化物は腹持ちのわりに安い。
ただのインスタントラーメンに野菜と肉を追加してもいい。そしてお気づきの通り、インスタントラーメンは企業の努力のおかげで様々な味が堪能できる。塩、味噌、醤油、とんこつ、チゲ、トマト、エスニック、カレー、シーフード、などなど。どのラーメンもうまい。つまりだ。先ほど挙げたスープのすべてに、中華麺が合う。

スープに炭水化物、これだけで立派な1食の完成だ。

以上を踏まえ、自分の普段の料理風景をご紹介しよう。
夜、会社から帰り「アーツカレタナー」と思いながら機械のようにスープを作る。野菜バーン、肉ドーン、水ジャー。豆乳や牛乳、トマト缶を入れてもいい。スープごとに調味料を入れて(辛い物が好きな人はラー油を買っておくといい。ラー油はたいていのスープにあう)、後はじっくりことこと煮込むだけ。煮込んでる間に部屋着に着替えてもいいだろう。吹きこぼれないようにだけ注意して、ぐつぐつと大きな泡を立てて沸騰すれば完成だ。
スープを皿に盛り付けて、パンやご飯を別皿に乗せよう。おじやが食べたかったり、洗い物を減らしたかったらスープ皿の中にデーンと入れてもいい。うどんやそば、スパゲティの麺系は問答無用でスープ皿の中にぶち込め。気を付けてほしいのは、スパゲティは初めに茹でること。とはいえこの世の中は便利なもので、レンジでスパゲティが茹でられる器が100均で売っている。うどんやそばなどは袋に「ゆで」と書いてあるものをそのままぶっこめばいい。本当は2分ほど茹でた方がいいそうなのだが、茹でなくても自分は気にならなかった。が、そこは個人のさじ加減で。

ここで1つ、問題がある。といっても、全然問題にならない問題なのだが、解決方法を知っていないと「あら、どうしましょ」と慌てふためくはずだ。でも安心してほしい。その悩み、解決しましょう。
世の中のレシピは大抵2人前だ。3人前や4人前のレシピはあっても、1人前のレシピは少ない。だから、作ったスープは基本余る。鍋に残ったスープを見つめて「作りすぎちゃったわ。でも今ダイエット中なのよね」と悩まなくていい。逆に、ぜひ残してほしい。なぜって、明日のお昼ごはんとしてそのまま活用できちゃうもんね。スープをタッパーに入れて持っていくのもいいが、ぜひ保冷ができるスープジャーを買ってみてほしい。スープジャーのすごさを知ったものはひれ伏し崇め奉り神棚に捧げたくなる。まあ自分の家に神棚はないんだけど。

スープジャーにスープを入れて、白米や食パンはラップで包む。うどんであれば、少しコシはなくなってしまうがスープとともにジャーに入れてもいい。蕎麦やインスタントラーメンの乾麺は袋のまま持ち出して、食べる直前に小分けにしてジャーの中に入れていく。袋の表記通りの時間待てば、乾麺がちゃんと麺に戻ってることに「お前はできたやつだよ」と泣きながら麺をすすることになる。

スープジャーを買うお金がない人は、そのまま朝ご飯として食べてもらってもいい。朝は特に時間がないだろう。ぎりぎりまで寝ていたい人、ぎりぎりまで化粧していたい人、ぎりぎりまでのんびりしていたい人。よくわかる。よーーーく、わかる。そういう人は顔を洗っている間に残ったスープをチンして朝ご飯に食べてもらえればいい。お腹を空かしたまま仕事をするよりも、やはり何か食べて欲求を満たしてしまった方が、自分は格段に集中力が上がる。
1日2食、同じスープを味わうとしても、炭水化物を変えてしまえば新鮮な気持ちで食べられることができるから驚きだ。調味料で味変をしてもいい。お酢を入れればさっぱり、ラー油を入れて辛さをプラス、にんにくやショウガのチューブを買っておいても便利だろう。

様々なメリットを上げさせてもらったが、個人的に一番重要だと思うメリットをご説明しよう。
「3食作らなければいけない」というハードルがグッとさがることだ。それはもう、地面すれすれまで、ハードルが下がる。朝、昼、夜とあった場合、キッチンに立つ時間が一番あるのは夜だろう。自分は朝、紅茶味の豆乳とパンか、レンチンのスパゲティで済ませてしまう。となると、後どうにかしないといけない食事は昼と夜だ。コンビニで膨大な料理の中から「なにしようっかなー」と選ぶ楽しみもわかる。わかるし、通勤の途中で立ち寄ったコンビニで「食べたいものがめちゃくちゃある!!どないしょ!!!」と買いたいものが決まらず焦る気持ちもわかる。ひじょーーーにわかる。何なら自分は後者、決められないタイプである。

なら、決めてしまえばいいのだ。夜ご飯をちょっと多く作りすぎてしまうという、短所を生かして。

そして休日の時間があるときに、ちょっと手間のかかるものを作ってみたり、平日料理した分、休日は外食をしてもいいだろう。日頃スープで野菜をしっかりとっていることだし、なんて呟きながらピザ屋に電話してもいいじゃない。休日こそ、コンビニの商品棚の前で「どれにしよっかなー」と思う存分悩めばいい。そんな楽しみ方が、2食をスープ料理にしたことで広がっている。

そして今日も今日とて、自分はスープを食らう。

熱量高めのエッセイを続々更新予定です。お仕事の依頼はなんでも受けます。なんでも書きます。ただただ誠実に書く、それだけをモットーに筆を執ります。それはそれとしてパソコンが壊れかけなので新しいパソコンが欲しい。