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【七峰】アケアカ「エメラルディア」やってみた 〜あったまイイけど腑に落ちないナムコの落ち物パズル

 ブログ記事における『アーケードアーカイブス』シリーズの著作物利用に関するガイドラインがありませんので、本記事ではゲーム本編のスクリーンショットは一切使用いたしません。

そこのお前、エメラルディアをやるのだ!

 少し話が入り組んでいるのだが、かの高難度で知られる縦スクロールシューティングゲーム『達人王』のファンコミュニティでは「達人王おじさん」なるbotアカウントが

おい、そこのお前。達人王をやるのだ!

 と昭和の特撮TV作品『ジャンボーグA』に登場する「エメラルド星人」の画像とともに呼びかけるのがお決まりになっていた時期があった。

 その星人と名前が似ている『エメラルディア』というゲームも攻略難度が高いことから「パズル界の達人王」と呼ばれているらしい……ということを高田馬場ゲーセンミカドのYouTubeで知った(言ったもん勝ちのネタかもしれないが)。

 それが最近コンシューマ移植されたと聞き、さっそくPS4版をダウンロード購入したというわけだ。

視聴した配信アーカイブ

腑に落ちない」の初出と思われる配信アーカイブ

移植会社の配信アーカイブ

各ストアページ

 各一色ずつで3ピース一組のL字ブロックを積み重ねる。上から下に同じ色のピースを置くとブロックがひび割れ→消去の二段階で崩れていく。
 ブロックを置いた衝撃の波はタテ・ヨコ・ナナメにつながっている同色ブロックへと拡散するため、まず基本となるテクニックは市松模様のような格子積みだ。

 つまり同じ色を斜めにつなげながら盤面に空いた縦穴の底面や山積みの天面にあるブロックに着火(ブロックを崩し始めること)できればいいのだが、着火に用いたピースはひび割れ状態でその場に残ることや、格子を外にはみ出させたい時に限って出てきてほしい色のピースがL字の真ん中にあって格子積みを埋めてしまうといった悩ましい問題もある。

 また、ブロックの回転する向きが1ボタン一方向だけなので「ひとマス置くところを間違えた」うっかりミスも起きる。

 そうして少しずつ消せないブロックが山積みになると、もう上層でいくら頑張っても立て直せず盤面がブロックで埋め尽くされてゲームオーバー…………これが「腑に落ちない」負けパターンだ。ついでに言えば、逆に意図せず連鎖がつながる場合も「腑に落ちない」のだが。

 それでも「崩す」という動詞のゲーム体験はなかなかに気持ちいい。ゲーム全体を彩る南洋情緒のある世界観にも癒やしが感じられ、横で見ていた筆者の親も「(いつも筆者がプレイしているジャンルと違って)争わない平和なゲームだ」と好感を抱いていた。アドベンチャーモードで主人公が囚われの魚たちを助けられないとみんな悪者に食べられてしまうというストーリー設定のことは黙っておこう……。

 連鎖や着火の起点作りを学べる、詰将棋のような問題形式のパズルにもなっているアドベンチャーモードとシングルモードを行き来して、筆者の腕でもシングルモードの初級レベルは安定してクリアできるようになっていた。

 だがアドベンチャーモードはエンディングまでに30クレジット(例え50円1クレジット設定でも1500円程度か)は一度に投じてしまいそうな難度だった。案外と購入代の元を取るのは早そうである。

あんなゲームもこんなゲームも? ネームエントリーのナゾ

 ゲームオーバー後のネームエントリー画面で初期状態のまま入力を終わると名前がナムコのゲームタイトルに変化するという裏技がある。

 そればかりではなく、さまざまなゲーム会社の名前を入れると開発者が茶目っ気たっぷりに選び抜いたゲームタイトルへと変わるのだ。この仕様はアケアカにも大きな修正無く移植されている。

 そんな仕様でも許されたおおらかな時代とは言うものの、筆者は常々こういったアーケード様式の家庭用ゲームで自分のスコアネームだけがランキング画面にずらずらっと並ぶ姿が不自然で残念だと思っていたので、このランダムネームの設定はナイスアイデアだと感じた。

 ネット上に解析情報があるかは現時点で不明だが、何が飛び出すかわからないワクワクドキドキを感じるのも一興だろう。

(終)

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