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【七峰】終・わ・ら・せ・な・い・で・く・れ

 夜が明るすぎる。

【日報】2024/10/19付

 なんでもない日になんでもいい自分語りをするとしよう。

 ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン4読了。

 ゴブスレさんの「はじめて」と、その喪失の物語。
 つねづね本シリーズはゴブスレさんの知られざる女性遍歴が語られてきたが、こんなに切ない別れ方ってないぞ。

 無性に妖精弓手初登場の回も読み返したくなる。物置と化した部屋のどこに積んだっけか。

 ゴブリンスレイヤー乃至は蝸牛くもの筆致は、絶望臥薪嘗胆がよく似合う。

 あの最悪でむごい第一巻第一章を乗り越えた先に広がる冒険とゴブリン退治に魅入られて今ここにいる。

 ミーハーとわらわれても仕様のないことだが、自分のダークファンタジー(RPG)観の大部分がゴブスレにもうなってしまっている。ちなみに残りは中高に履修したメガテニスト要素がほんのわずかだが。

 洋風の古き良き時代に生きる冒険者たちを自分でも白紙に書き込もうとしたとき、自然と蝸牛くもの文体か文章そのものに近づいてしまう(ような気がする)。

 なんとなく男らしい朴訥としたキャラクターを思い描いた時、ゴブリンスレイヤーのような男になってはいないか不安になる(ような気がする)。

 ワナビー特有のパラノイアと思えば良し。

 それに読書量の少なさがパクリに直結するとも限らない。パクリ認定は案外認知の外からもやってくることが知られている。

 MEXICOの荒野に安全地帯はない。

 要するになんとなく逆噴射小説大賞応募二作目に出すものに困った。

 食ったものを消化せずそのまま出しているような違和感とかもある。

 まあそれでも、予定では応募に出す。もうすこし改善に時間をかけ、本当によくなったかならないかわからないうちにままよと出す。
 そのつもりだし、いつもそんな感じで後々になって後悔が湧いてくるものだ。

 それよりも夜は寝ないといけない。

 夜が明るすぎる。

 生活リズムの改善を期待して光目覚まし時計を買った。

 ちゃんと効果のあるやつほどちゃんと高いらしいのでちゃんと効果のあるちゃんと高いやつをちゃんと買った。

 試した印象は「アラーム付き卓上ライト」だ。

 明るい。

 本当に明るいのだ。顔の近くで光らせたら眠気が吹き飛ぶ明るさ。直視すると目が潰れかねない。

 そんなにも、ちょっと顔から離して使うのが前提なくらい明るいのに小さなスイッチを押さねばON/OFFを切り替えられない。

 眠いながらも深夜のひらめきで書き物がしたいときの常夜灯としてはまず使えない。最低照度でもなお明るいから、点ければ絶対に目が覚める。というか体内時計がリセットされる感覚がする。

 いつもは夜8時半を過ぎた頃に寝て、今はだいたい7時間経過した午前4時ごろに二度寝をやめて光目覚ましをオンにする。

 強引に起きているのと変わりない。

 光目覚まし時計は本来アラームに従って30分かけてゆっくりと日の出のように明るくなるものだ。急に強い光を浴びると逆に全身がびっくりしてしまう。

 だがこの光目覚まし時計はアラームが鳴り終わると同時に(あるいはアラームを止めると同時に)ライトもオフになる。

 光が消えれば、二度寝する。

 自然とそうなる。だから自分の意思で目覚めるしかない。

 自律を頑張れるひとは光り出して15分くらいのタイミングで起きるらしいが自分はアラームが鳴り終わるまで寝るから絶対に無理だ。

 今は『メタファー:リファンタジオ』をやりたいのもあって5時前には起きる。

 これは早起きだ。
 しかし早すぎる。
 早起きしすぎると死ぬって聞いた(ソースはどこだったろうか)。

 でも8時間も9時間も横になって寝ていると睡眠が浅くて変な夢を見る。歯が取れる夢だとか口の中のガムが全然取れない夢とか(夢占いの検索によればどちらもストレスフルの暗示)。

 あんまり睡眠の質が悪いと「結局夜中に光刺激の強いスマホとか見てるんでしょう?」って心療内科の先生に図星を突かれてひでぶ。

 この荒野には逃げ場がない。安息の地も、ない。

 言い訳エッセイ大賞応募作品はこれにて完成した。

 そういうわけで、この走り書きも役目を終える。

 終わらせないでくれ。夜が明るすぎる。

(終)

追記:


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