【七峰】「ウルトラマンカードゲーム」所見
【日報】2024/10/26付
ドーモ。好きなデッキは闇マリク、《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》が魂のカードのななみね らいがです。
◆YOU ARE◆
◆SPECIAL◆
「主役は君だ」と言われて弱点を突かれたおれは、カードゲームなんかにうつつを抜かす余裕はないとわかっているのにまた手を出す。
ニンジャスレイヤーTCGは買えなかった(Amazonでポチろうとする指を止めた)が、ドラゴンボールスーパーカードゲーム フュージョンワールドからこっち、カードゲーム戦国時代とも言うべき波が押し寄せてきて息つく暇もない。
そもそも第一弾のTDGやニュージェネウルトラマンには自分にとってそれほど大きな思い入れがないはず(ウルトラマンZでさえも!)なのに、なんとなく自分の中で「ウルトラマン」が相手だと食いつきが違うのがわかる。
おれのウルトラマンに対する想いは折に触れてnoteでも語っているが、要するに自分はウルトラ怪獣や宇宙人に比べるとウルトラマンになりたくて、その想像力を自分のエゴのために解き放った節がある。
その時点でウルトラマンとしては落第だ。
しかしこのカードゲームは、おれが密かな愛を募らせたウルトラヒーローやウルトラ怪獣を勝利に導くことができる点で興味を引く。
ルールは一見複雑そうだけど複雑だぜ!!
ざっくりと発売前後の動画を見て回ったが、最後の動画において語られる「要するに『賭博黙示録カイジ』のEカードです」という説明になんとなく理解できた気がした。
ルールそのものが、ではなく一対一でカードを「お見合い」させる点が似ている。
一ターンに一度ヒーローか怪獣のカードを場に伏せ、公開し、バトルポイント(BP、攻撃力)の大きさで勝敗を決する。
この時、場にあるカードの効果やその対象の取り方によってBPの数値が変動するため、あとから勝敗がひっくり返ることが起きる。
よくあると思われるのが、一ターンに一度のBP強化効果対象を別のカードに指定するとか、同じ名前でレベルが一つ上のキャラクターカードを重ねる「レベルアップ」だ。
そして、最終的に三体以上のキャラクターカードが同時に勝利していた方の勝ちとなる。まあ、一番最後に立ち上がって見栄を切るほうに軍配が上がると思えばわかりやすい。
『ウルトラマンティガ』第44話「影を継ぐもの」あたりはまさにこのカードゲームがイメージする逆転劇に近いだろう。
見た感じ、スターター環境では6ターン以内には勝敗が決まる印象だがカードパワーの強さで先に3本先取するか、引き分けに持ち込むなどうまく戦いを長引かせて最後に逆転するかといった駆け引きがあるわけだ。
しかしながら、いちいちつまずくことのないよう一ターンのサイクルは頭に入れておくべきとしても、どの効果が盤面のどこに発動しているか常に把握しておく必要があり、非常にジャッジ泣かせの戦闘システムだと思える。ちなみにデジタルカードゲームはなく、コレクション用アプリがあるのみだ。
喧嘩になりそうだ、と開発側も考えたのか、ウルトラマンカードゲーム全体の世界観を表す「ウルトラリーグ」には3つの「誓い」がある(注:動画上の説明は『三つの心得』で、厳密には「ウルトラリーグ憲章」と呼ばれるものの一部)。
ひとつ、想像を越えよう。
わたしたちの好奇心は、無限であることを信じて。
ひとつ、関係を越えよう。
ライバルへの敬意を、いつも忘れずに。
ひとつ、逆境を越えよう。
仲間を励まし、自分を奮い立たせるんだ。
……開発者はカードゲームが地球を救う世界から来たのか?
ともかく、ラブとリスペクトでゲームシーンを盛り上げようという意気込みは伝わってくる。
この記事を書いている時点でおれは製品の開封もまだだし、遊び相手もいない(いつものことだ)。
Discordに手元を映す設備投資もまだだ。というか、こういう頭を使うゲームをそれほど仲の良いわけでもない見知らぬ相手とやるのは怖くてできない。枕の上で毎晩反省会を開きそうだしな。
とりあえず、コスモスやウルトラ兄弟のテーマデッキがなんとなく組めるようになるまで販売が続いてくれればいいと切に願うが、どうだろうか……。
(了)