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【きよな酒場放浪記】アイリッシュパブ巡り #6-10
さて、アイルランド生活も、あと5ヶ月切りました!今回は、ダブリンから少し離れたアイルランド第三の都市「ゴールウェイ」のパブを中心に紹介します!
6. 飲食店レポ100軒書く! ←これ、やってくよー!
#6 The Kings Head
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・Drink / Food:★★★★★
・Service:★★★★★
・Price:★★★☆☆
・Interior:★★★★☆
・Overall:★★★★★
ゴールウェイパブ一発目!800年以上の歴史を持つと言われているこの建物は、1649年にイングランド王チャールズ1世を処刑した処刑人に報酬として与えられた建物なんだとか(世界の歩き方情報)。
お酒だけでなく食事も提供しており、オリジナルカクテルも多数用意しているのが素敵。でも今回は!!!アイルランドでどうしても飲んでみたかったお酒を注文しました!!!その名も、「ポチーン」
なんて間抜けな名前なんだろう。
かつて、密造酒の規制に抗って「ウリス・ポチーン共和国」を建国しようとしたというエピソードが好きすぎる。一体、どんなお酒なのか・・・。
ポチーンは、穀物やジャガイモを原料に、田舎の家庭の蒸留窯で作られた蒸留酒だ。アイルランドと強い酒と聞いて真っ先に思い浮かぶのはウイスキーだが、ポチーンの歴史はアイルランド産ウイスキーよりもはるかに長く、その起源は1世紀までさかのぼるという説もある。
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ポチーンの発音がよくわからなかったので、メニューにあったポチーンを指差し「これを試してみたいんだけど…」と言ってみると、ストレートで「This is Poitín(発音はほぼカタカナ読みのままでした!)」と提供されました。
見た目は、若干黄色がかったほぼ無色なスピリッツ。香りはウイスキーに近いけど、口にしてみるとほのかに甘くて蜂蜜のような後味。ひと口目はアルコールをガツンと感じるものの、ふた口目以降は甘いお酒を舐めているかのようにスイスイ飲めるようになっていきます。これは美味しい!!!蒸留酒の中でもかなり飲みやすく、好きな部類!!!
店内では夜21時半から音楽の生演奏が始まり、お客さんたちはそれを聴きながらお酒を楽しむことができます。こんな心地良い音楽を聴きながら、こんな美味しいお酒を飲んだら、もう気持ち良くなってしまうよ・・・。
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【きよなメモ✍️】
ポチーン!とまではいかなくても、やはり地元に根差した歴史あるお酒や食事を提供できるようなお店っていいなあ…。そしてお酒はただ飲むだけじゃなくて、その背景にある歴史や事情を知ってる飲むと美味しく感じる!もっと勉強しなければ…。
#7 Tigh Neachtain
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・Drink / Food:★★★★★
・Service:★★★★★
・Price:★★★★★
・Interior:★★★★★
・Overall:★★★★★
アイルランドで、一番好きなお店かもしれない。2度しか行ったことのないゴールウェイですが、2回とも行きました。近所にあったら絶対通っていました・・・。
上記の評価にもある通り、うまい!安い!落ち着く!最高!って感じです。アイルランドに来て初めて鍋いっぱいのムール貝を食べて感動した記憶が忘れられず、気付けば再訪していました。
ムール貝はスタウトビールとガーリック、バジルで味付けされていて、とてもクリーミー!ここからは無言で貝を開き、口に運び続けることに夢中になってしまいます。白ワイン蒸しなど他のムール貝も食べてきましたが、これが一番!そしてこれだけ食べて13.95ユーロと、良心的価格すぎる!
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そしてシーフードチャウダーも絶品!サーモンって煮込むとこんなにも柔らかくなるのか!?と感動します。具沢山で、ここにもムール貝が登場。
食事がメインのお店かと思いきや、食事の提供は夕方までで終了。夜になるに連れて、お酒と音楽がメインのお店になっていきます。なんて最高なんでしょう。
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1984年創業という店内は、薄暗く日があまり当たらないにも関わらず、雰囲気が最高!全てのテーブルに小さな花が添えてあって、壁中のポスターもカラフルで素敵でした。
【きよなメモ✍️】
美味しいご飯に美味しいお酒。そしてウェイターのお兄さんはとてもフレンドリーで、接客上手!「ふたりでシェアするの?ならポテトも付けようか?ちっちゃいやつね!」「パンのおかわりはいる?え、いいの?ほんとに足りる?」と、気さくに話しかけてくれました。勉強になる!!!
#8 Garavans Bar
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・Drink / Food:★★★★☆
・Service:★★★☆☆
・Price:★★★☆☆
・Interior:★★★★☆
・Overall:★★★☆☆
アイリッシュ・コーヒーが有名な店!ゴールウェイの中でも特にアイリッシュ・ウイスキーに特化したパブのようで、カウンターの奥にはボトルがずらり。本場のアイリッシュ・コーヒーを飲むにはうってつけのお店です。
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アイリッシュ・コーヒー (Irish Coffee) とは、アイリッシュ・ウイスキーをベース(基酒)とするカクテルである。コーヒー、砂糖、生クリームの入った甘めのホットドリンク。
アイリッシュ・コーヒーは以前日本でも飲んだことがあったのですが、甘いような苦いような、コーヒーのようなウイスキーのような、なんとも中途半端なカクテルという印象でした。しかし!やはり本場は違う!
ウイスキーの独特の香りがコーヒーと調和し、甘すぎず苦すぎず、バランスの取れたお酒に仕上がっていました。こんなの食後の一杯に最適すぎる。寒い冬、冷えた体にはさらに染みます。
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ちなみに、アイリッシュコーヒーに使用するウイスキーを変えると、名称も変わるそうです。スコッチで作ると「ゲーリックコーヒー」、バーボンで作ると「ケンタッキーコーヒー」になるとか。個人的には、癖の少ない滑らかなアイリッシュウイスキーが最もコーヒーに合う気がします。
【きよなメモ✍️】
このお店は食事を提供していないのにも関わらず、お昼から多くのお客さんが入って談笑していました。テーブル席には家族連れもいて、子供がゲームをしていたり。お酒を提供するお店でありながら、ローカルで地元に根付いている空気が最高!
#9 Tig Cóilí
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・Drink / Food:★★★★☆
・Service:★★★★☆
・Price:★★★☆☆
・Interior:★★★★☆
・Overall:★★★★☆
昼からワイワイ!生演奏を間近で聴きながらビールを楽しみたいならここ!
店内に足を踏み入れた瞬間、陽気な音楽の生演奏に飲み込まれます。アイリッシュパブには、演奏用のステージ上で演奏が行われるお店もあれば、客と同じように座席に座っている人たちが演奏を行うお店もあります。お年寄りのおじいちゃんから、若いお姉さんまで、様々な人が加わっている印象です。
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小さめの店内でありながら、席はほぼ満席状態!立ち飲みの人たちもしばしば。バーのお姉さんがテキパキと手際良くギネスを注いでくれます。クーっ!美味しい!
なんとかしてこのパブ・ミュージックをnoteを読んでくださっている皆さまに聴かせることができないかと思い、調べてみたら公式HPで動画を見つけることができました!ぜひ見てみてください!
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【きよなメモ✍️】
日本におけるスナックなどの業態も然り、音楽とお酒の相性ってやっぱり最高!アイルランドは路上で歌ったり楽器を演奏したりする人が特に多い印象だけど、カラオケがないのはなぜなんだろう?
#10 THE QUAYS
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・Drink / Food:★★★☆☆
・Service:★★★★☆
・Price:★★★☆☆
・Interior:★★★☆☆
・Overall:★★★☆☆
アイリッシュパブの中でも、ベストナイトバーの受賞歴があるというこのお店。店の前には「Galway Girl」と書かれた女性の像が置かれていて、フォトスポットの一つになっているようです。
一階はパブ、二階は生演奏が聴けるパブ、地下がレストランという作りになっているようで、今回は食事のため地下のレストランに行きました!
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土曜の夜ということもあり混雑していましたが、先着順でブザーを渡してくれて(フードコートとかで見る、ピーピー鳴るやつ!)、順番待ちの間は一階のパブでビールを飲みながら待つことができます。
アイルランドのレストランは、食事を提供するフロアとお酒のみを提供するバーフロアが併存しているお店が多いです。なので、食事の順番を待ちながらバーで一杯引っ掛ける、という場面がよく想定されているようです。もちろん食べ終わってからバーで飲み直すことも可能!席の回転率を考えたら、良い仕組みなのかもしれません。
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ここでは、地元Galwayで採れた牡蠣を使った生牡蠣を提供していました。やや小ぶりですが、フランスなどの牡蠣に比べて身が厚く、プリッとした食感がたまりません!
【きよなメモ✍️】
夜になると食事の提供がストップするパブが多い中で、夜21時までレストラン営業をしているということも、人が多く集まる理由なのかも。食事待ちのお客さんにもドリンクの提供ができるし、食べ終わったらお酒を持って上階の音楽を聴きに行けるという一軒完結型の業態がおもしろい!
#番外編 Mc Donagh's
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・Drink / Food:★★★★☆
・Service:★★★☆☆
・Price:★★★★☆
・Interior:★★★☆☆
・Overall:★★★☆☆
1902年創業という歴史をもつ、フィッシュアンドチップス専門店。
フィッシュアンドチップスというと、基本的にはタラなどの白身魚が使われますが、ここでは数多くの種類のフィッシュアンドチップスが楽しめます!
タラの中でも3つほどの種類がメニューにあり、その他にもサーモンやサバなどを使用したフィッシュフライが用意されていました。
タラ、サーモン、サバをそれぞれ試してみましたが、個人的なおすすめはやっぱりシンプルにタラ!しかし、油っこくジャンキーなフライが食べたい!という方には、サーモンやサバのフィッシュフライもおすすめです。
注文してその場で受け取って席に着くスタイルは、ファストフード店のような気軽さがあり、家族連れも多い印象。
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日本の揚げ物とは異なりパン粉は使用せず、衣にはビールを使用することでサクッとした特有の食感が出るそうです。そのおかげか、日本の魚フライに比べると軽く食べやすいです。日本に帰ったら、作ってでも食べたい!
【きよなメモ✍️】
お店を開いたら、日本ではなかなか見ない特大フィッシュアンドチップスを売っちゃうぞー!
今日の酔っ払いの一言
先日初めて、歯を磨きながら朝まで寝てしまいました。歯磨きしながらウトウト・・・まではよくありましたが、朝起きてびっくり。皆さん気をつけてくださいね。
それでは、次回の酒場放浪記もお楽しみに!